今朝は、「NPO法人空き家活用プロジェクト」の、清水貴仁さんをお迎えしました。

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Q  まずは、団体の活動について、教えてください。

空き家総合相談窓口として、相談窓口の設置や空き家活用の提案、マッチングサービスなどを展開し、問題が解決するまであらゆる角度からサポートしています。

Q  空き家問題、ニュースに取り上げられることもありますが、その現状、教えていただけますか?

まず、世帯数が減る中で新築住戸が増加し、年々空き家物件が増えている。平成25年の調べでは、全国の総住宅数6063万戸のうち、空き家の数は820万戸。(東京都だけでも82万戸。)全体の13.5%が空き家となっている現状がある。

⇒予想値では2033年には空き家が2100万戸、3,3件に1件になる可能性も

Q  (行政も解決に向けて取り組みを始めていますよね?)空き家があることで発生する社会問題とは、どういったことが挙げられますか?

古くなった空き家の倒壊や、庭にある木の管理が至らず倒木被害が発生することもある。放火や自然発火などの火災は発見が遅れることもあり、隣家を巻き込む可能性も高くなる。さらに、不法侵入や不法投棄等、犯罪に利用されるケースもあり、治安の悪化に繋がることも。

⇒空き家が出火元となった場合、所有者が重過失を問われる可能性もある!

Q  団体では、その空き家を「活用しましょう!」と呼びかけているんですね?

もちろん、空き家の所有者にも「解体費用を出せない」「物置として利用している」「仏壇など捨てられないものがある」など、様々な理由があるが、その問題も含め、相談に応じている。(相談窓口が一本化されているため、所有者様の負担が大幅に軽減され、解決に向けて円滑に進められます。)

Q  例えば、どのように空き家だった場所が生まれ変わるのでしょう?

具体例として、大正時代の頃建築され、10数年程前まで大衆酒場として愛された木造店舗があった。店を閉めてからは、どんどん劣化してしまい、そのまま利活用するには、危険な状態に。

そこで、所有者と念入りに打ち合わせのうえ、新しく建物を建て直し、地元商店街にあるコーヒー屋さんにご協力いただき、地域住民の方に空き家活用をご紹介しつつ、コーヒーを楽しんでいただくイベント会場を設けたところ、大盛況。今まさに、新たな地域コミュニティの場が生まれようとしているところです。

Q  空き家だった場所が、再び笑顔が生まれる場所になることもできる!?

活用できないと思っていた空き家も想像しなかったような提案で生まれ変わることもある。名義や相続が複雑でどうすることもできなかった空き家もまずは相談いただきたい。

~いまご紹介があった以外にも、様々な活用例がありますので、詳しくは団体のウェブサイトをご覧ください。

http://www.akikatu.jp/