今朝は、「NPO法人 World Theater Project」代表理事、教来石小織さんをお迎えしました。
Q World Theater Project、どのような活動をされているのでしょう?
「生まれ育った環境に関係なく、子ども達が夢を持ち人生を切り拓ける世界をつくる」を目標に、カンボジアを始め途上国の農村地域など、映画館を知らない子どもたちがいる場所で、子ども達を対象に移動映画館(時々ワークショップ)を行っております。
Q どういった経緯で立ち上がった団体?
以前、映画監督を目指し、ケニアにドキュメンタリーを撮影しに行く機会があり、現地の子ども達に将来の夢を聞いてみると、みんな答えられず、誰かが「先生」と言うと、みんなも「先生」と言い出した。もしかしたら、テレビもないこの村では、子ども達は身近な大人の姿からでしか、将来の姿を思い描くことができないのかもしれないと感じ、「いつか途上国に映画館を作りたい」という夢を抱くようになったのが、発足のきっかけ。
Q 現在は カンボジアを中心に活動をおこなっている?
主体となっているカンボジアでは、6名のカンボジア人スタッフが「映画配達人」として活動している。(それぞれがトゥクトゥクドライバー。映画配達人は副業)その映画配達人が発電機、プロジェクターなどを村の広場・お寺に持ち込み、即席の映画館を作成して、上映会を行う。
Q それらを、寄付を通して運営されている?
途上国に住む子どもたちは映画の鑑賞料を支払う余裕がないので、経済的に余裕のある方にキャラクターグッズの販売や映画イベント参加を呼びかけ、その利益で子どもたちへのチケットを「プレゼント」してもらっている。
Q これまでにどういった作品を上映されてきた?
「アンパンマン」「パンダコパンダ」といったキャラクターアニメなど、夢が広がる、子どもたちの心を育む作品を選定している。権利元から上映許可を得て契約。現地のプロ声優陣協力の下、現地版への吹替版を制作している。
また、かねてより活動を応援してくださっていた俳優の斎藤工さんのご提案で、クラウドファンディングで支援を募り、2017年に世界中の誰でもどこでも上映できるクレイアニメ映画を制作しました。
Q 現地の反応はいかがですか?
映画を観る子どもたちは映画が始まった瞬間から目を輝かせてスクリーンに釘付けになる。上映後も様々な感想が届き、「夢が変わった」と語る子どもたちも。
Q 日本にいる私たちに出来る支援はありますか?
定期的に映画イベント「Filmeet」を開催している。この参加費がチケット代に。
さらに、旅行会社と共同で「映画配達人」体験ツアーをおこなっている。今年の夏も、8月13日(火)出発の会と、9月7日(土)出発の会を企画中。
オリジナルキャラ「フィルとムー」オンラインショップでご購入いただいた利益が途上国の子ども達に映画を届ける活動費になる。
~より詳しい支援方法や活動内容については、ウェブサイトをぜひチェックしてください。