今日は、社会福祉法人 日本介助犬福祉協会から、理事長の川崎芳子さんにお越しいただきました。

Q  日本介助犬福祉協会、どのような団体でしょうか?

主に介助犬・聴導犬の訓練事業を行い、平成18年には厚生労働大臣指定法人として認可され介助犬・聴導犬の資格認定を行っております。その他、公益事業として「介助犬の訓練士の養成事業」「介助犬・聴導犬の普及啓蒙事業」を行っております。介助犬・聴導犬使用希望者の方々へ犬の無償貸与もしますし、もちろん訓練も行います。現在までに介助犬・23頭・聴導犬8頭を認定した実績があります。

また、館山の同じ施設において宿泊型介助犬体験施設「介助犬PRペンション・館山ドッグワールド」を同時に開設しました。ここには、身障者の方はもちろんのこと、一般の方も愛犬と一緒に宿泊することが出来、介助犬・聴導犬のデモンストレーション・福祉講和を開催しておりますので、たっぷりと介助犬たちについて学んで頂ける施設となっております。

Q  そして現在、クラウドファンディングを実施中なんですよね?

『障害児のための「介助犬まなび塾」』を立ち上げるため、クラウドファンディングサービス「ReadyFor」で【介助犬との生活が夢。言語と身体に障がいがある12歳の少年の挑戦】というプロジェクトを立ち上げました。

Q  内容について、詳しく教えていただけますか?

経緯は、館山ドッグワールドの活動の中で、12歳の少年(旭くん)とそのご家族に出会ったことです。その後、度々ご家族で館山ドッグワールドに訪問されるようになり、彼は犬が大好きになっていきました。同時にお母様は息子の旭くんに介助犬をもたせてあげたいと思うよう気持ちが強くなってきましたんですが、彼自身若すぎるため、介助犬を手にすることができません。

Q  若すぎる、というと、問題があった?

身体障害者補助犬法は、18歳以上の身体障害者の社会参加・自立支援を促すための法律です。つまり、旭君は18歳になったときに初めて介助犬の訓練を開始することができるんです。ただ、それまでの数年間を無駄にして欲しくなかったので、介助犬と触れ合うことでいろいろと発見をしてもらいたいなぁと思ったのがこのプロジェクトを立ち上げた切っ掛けでした。

彼にとっては、日々のリハビリは今までは目的が無いものでしたが、犬と触れ合えるという機会が出来たことで、犬と一緒に何かをして発見をするということがリハビリにも明確な目標をもたせてくれるようになったのです。このような経緯を経て、今回、その学びの機会を明確に定めようということになりこの『障害児のための「介助犬まなび塾」』を立ち上げました。

Q  どんな学びが生まれる場所になりそうですか?

家族が一丸となって動物心理学・問題行動・犬の気持ち・補助犬法等の勉強をする。ボールを投げる練習(指の運動のため)や、ボタンの色分け指示などができるように勉強開始。

旭くんの身体状況では、ボタンを押すなどの動作も非常に困難です。彼は、文字は認識できますが、手を動かすことが困難なので、そのリハビリもがんばって行っています。旭くんは、犬が大好きで「犬と過ごせるのならがんばりたい!」という意思を示し、リハビリに励んでいます。

Q  応援したい場合、どうすれば?

10月15日までクラウドファンディングを受け付けています。

~日本介助犬福祉協会の活動に関して、そしてクラウドファンディングについてはウェブサイトをご覧ください。

http://www.kaijoken.or.jp/

https://readyfor.jp/projects/supportkaijoken