今日は、森林管理協議会「FSCジャパン」から、河野 絵美佳 さんにお越しいただきました。

はじめに、河野さんが所属されているFSCジャパンについてご紹介をいただけますか?

FSCとはForest Stewardship Council®の略語。責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とした非営利団体であり、国際的な森林認証制度を運営している。責任ある森林管理から生産される木材とその製品を識別し、それを消費者に届けることで、責任ある森林管理を消費者が支える仕組みを作ることを目的としている。

Q  「FSCマーク」どういったマークなんでしょう?

1980年代から国際的に加速する大規模な森林破壊と、それに伴う環境破壊や社会的問題に対する世界的な批判が高まる中、様々なエコラベルが氾濫し、ラベルの信用が落ちてしまったことがある。これによって、不買運動が起こり、管理された森林の木材も買ってもらえないという事態にまで陥った。それを食い止めるために、客観的で公平な誰もが信頼できるマークの仕組みとして、1994年に26カ国の環境NGO・林業者・林産物取引企業・先住民団体などが中心となって作られたのが、今回広めていきたいFSCマーク。

Q  FSCマークは、どんな商品に、どんな基準のもと、使用されているのでしょうか?

  • 森林資源を使用した製品であれば認証の対象になる。
  • また、FSCではマークを使用する森林資源に関して、環境・社会・経済の三つの観点で森林の管理がされているかを、10の原則、70の基準でチェックしている。
  • 自然豊かな森を未来につなげる。買い物をされる際にFSCマークの商品を手に取るだけで、未来の森作りにつながる。

Q  そして今回、番組を通して、発信したいことはなんでしょうか?

9月30日までFSCジャパンが主催している、消費者の皆さんにFSCマークを知ってもらうためのキャンペーン「FSCフォレストウィーク」について。キャンペーン期間中は、FSCジャパンとFSCマークの付いた製品を製造・販売する企業や団体が協働して、中高生向けにFSCマークについて学べる様々なイベントを開催しています。直近では、8月28日・火曜日には 日本製紙 FSC認証工場見学を開催!FSC認証紙の製造現場を見学できます。

Q  このキャンペーンを通して、どんな気付きを与えたいですか?

マークをみつけて選ぶだけで、誰でも簡単に森を守ることができるという簡単さがFSCの重要なポイント。まずは皆さんにこういうマークがあることを知っていただき、普段の生活の中で気にして商品を見るようになってくれたら嬉しい。

~FSCマークに関して、より詳しい情報は、ウェブサイトをご覧ください。

https://forestweek.net/