「世界的イベントでサイバー攻撃にご用心」(日本経済新聞)

開会式を目前に大会を狙ったサイバー攻撃が相次ぎ表面化しています。オリンピック関連を装うコンピューターウイルスや、大会の配信サイトを装う偽のサイトが相次ぎ確認されました。専門家は「大会自体のみならず、大会を視聴しようとする一般人の情報も狙われている」と警告します。

オリンピック関連のPDFにみせかけた日本語名のファイルが投稿され、これを開封するとユーザーのフォルダに感染し、内部にある幅広いファイルが自動的に消去されてしまうというものです。重要ファイルの削除を狙おうとした可能性があります。

また競技の大半が無観客になり、大会中継を装う偽サイトも脅威の一つになっていて、テレビ中継を偽装した不審サイトが複数見つかっています。

NHKは地上波やBSなど計5波で計1230時間ほどの放送枠を設けています。民放は公式動画サイト「gorin.jp(ゴリン・ドット・ジェイピー)」と連携し、各局の中継を集約、全競技をライブ配信すサービスの特設ページを「TVer(ティーバー)」に立ち上げました。

NHK、ティーバーとも視聴は無料で、公式の配信はこの2つのサービスのみ。その他の配信をうたうサイトでは「うっかりクリックすると、ウイルス感染や個人情報の詐取といった結果を招く可能性がある」とされ、検索サイトで見つけた配信サイトではなく、公式サイトのみで視聴すべきと注意喚起。