「全豪オープンに学ぶ新型コロナ封じ込め策」(朝日新聞)

開催中のテニスの全豪オープン、感染対策のさまざまな工夫は、オーストラリアのこれまでの封じ込め策が凝縮されています。ポイントは徹底的なディスタンスと接触や飛沫拡散の低減。そして水際対策などの感染追跡態勢のようです。

会場のメルボルン・パークは三つのゾーンに分けてチケットを発売。ゾーンごとに入り口が違い、観客は違うゾーンに入ることができません。発券枚数も1週目は収容人数の25~30%1日あたり計3万人に限定。感染追跡のため入り口に

表示されたQRコードスマホで読み取って名前と携帯電話番号を入力します。

屋内はマスク着用が義務ですが、屋外のコートはマスク着用義務ではなく、応援の声を出すこともできます。雨が降って屋根を閉じた時のセンターコートはマスクが必要となります。

また選手や関係者ら1200人余りは、1月中旬に入国。地元ビクトリア州は14日間の隔離を義務づける一方、1日5時間の練習を特例で認めました。

ただし感染者らと同じ3便で到着した錦織選手など72人には練習での外出を認めませんでした。そして今月3日夜、隔離用のホテルのうち1カ所の警備員の感染が判明。滞在していた507の隔離を求めました。