「クラウドファンディング、一度きりで終わらない」(日経新聞)

ネットで広く一般の個人から資金を調達して、サービスや製品作りを支援するクラウドファンディング。災害支援で注目されましたが、近年製品などを送る「購入型」が急成長していて2020年上期は前年同期比3倍に増えました。

継続的にファンや消費者とつながることに価値を見いだす事業者が増えています。

金額に応じ製品やサービスなどの報酬を送る「購入型クラウドファンディング」の国内大手キャンプファイヤーは、小売り大手の丸井やECサイトのBASE提携して、新興企業が継続して販売できる仕組みを整えました。「一度きり」の資金調達で終わらせず、コミュニケーションによって、ファン開拓までをサポートしています。

また同じく国内大手のマクアケは、企業と顧客が継続的につながる仕組みを提供することで、従来型のクラウドファンディングからの脱皮を図っています。

セレクトショップ大手のビームスは2012月、マクアケに専用ページを開設。

商品が多く並ぶ通販サイトより「一つひとつの商品に込めた情熱を伝えられる」としています。マクアケで寄せられた多くのコメントにビームスの商品企画責任者が回答し、サイトを訪れたファンを熱心なリピーターに育てていくとのこと。

国内で急成長しているクラウドファンディングですが、アメリカとの規模の差は大きく、更なる普及へのポイントは手数料。アメリカ大手キックスターターでは調達額の8~10%ですが、日本では倍近い10数%で、このあたりの企業努力が求められそうです。