「標的型メール攻撃が過去最多ペース」(日本経済新聞) 

企業や研究機関の重要情報を狙い、ウイルスを仕込んだメールを送りつけるいわゆる「標的型メール攻撃」の件数が今年は過去最多ペースとなっています。1月から6月までで警察庁が把握した攻撃は前年同期から1.5倍の3978件で、最多だった2018年の6740件のペースをも上回っています。

同じ文面やウイルスが10カ所以上に送られる「ばらまき型」が中心で、公開されていない個人アドレスなどが攻撃対象となっています。メール攻撃の特徴は、ウイルスを仕込んだ添付ファイルの形式で、「word」が全体の6割を占めていて、圧縮ファイルは大幅に減りました。感染した端末からニセメールを発信して連鎖的に拡散するというウイルスが目立っています。

*「word」ファイルが添付されたメールは用心しましょう

そして新型コロナの感染拡大に便乗した詐欺や不審メールなどサイバー犯罪が疑われる手口では「マスクをネットで注文したのに商品が届かない」とか、「給付金を送るので記載のURLから申請するように」という内容が見られます。