*音声配信サービスに市場参入続々

新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増えるなか、日本では遅れ気味だった音声配信サービスの市場が活気づいています。radikoの6月の月間利用者数は860万人と2月下旬に比べて15%増えていて、有料のradikoプレミアム会員は79万人に達しています。

月間利用者数1000万人の民放テレビ各局の無料動画配信TVerに迫る勢いです。また1人あたりの聴く時間も伸び、6月ののべ利用時間はおよそ70億分と2月から3割増えたとのことです。

そして日本では新たな技術を使った参入組も相次いでいます。近年、ポッドキャストで存在感を高めているのは、独自プラットフォームを手がける「第3勢力」。技術の進化で簡単に編集でき、発信側と聴く側の両方でハードルが下がり、VoicyやNowVoice、Radiotalkなでのサービスが出ています。

海外ではポッドキャストが浸透しています。既存メディアも力を入れていて、ニューヨーク・タイムズの番組「ザ・デイリー」は20分程度のポッドキャストで、記事を執筆する記者がニュースを深掘りする内容が注目で、一日およそ200万人が聴くといわれます。リスナーの20%はアメリカ以外で、日本の「スポティファイ」でもランキング上位に入っています。

ニューヨーク・タイムズは先月、アメリカで最も聴かれた犯罪などの調査報道の人気ポッドキャスト「シリアル」の制作会社を買収しました。