*東京で新型コロナ感染者366人、今日はスポーツの日

来年夏に延期された東京五輪・パラリンピックの開催。昨夜国立競技場で記念イベントが行われ、白血病からの復帰をめざす競泳の池江璃花子選手が聖火のランタンを手にスピーチを行いました。

「競技団体の運営不安」

東京新聞は国内の競技団体にアンケートを行い、およそ75%が延期に伴う団体運営や選手強化などに対する財政面への不安を抱えていることが分かりました。1年後の開催についてもおよそ77%が「分からない」と答えました。

スポンサー企業も契約延長をめぐって頭を悩ませています。東京大会に関するスポンサー契約は年末までのため、来夏開催に向けては再契約が必要。新型コロナウイルスの感染拡大は不透明で、判断は難しいところ。

「代表選考はどうなる」

日本代表は全33競技でおよそ600人の参加が見込まれ、既に決まっている代表選手は「確実」などを含めても120人あまり。世界中の予選は延期・中断になりました。代表選考の現状は大きく分けて、内定維持、見直し、選考再開の三つに分類されます。

選考会を終えている多くの競技団体は代表の内定維持を決めました。最も早く表明したのは陸上のマラソン。そして卓球は男子の張本智和、女子の伊藤美誠など6人、レスリングでも8階級は代表権を維持します。

代表見直しとなるのが空手。WKF(世界空手連盟)が今年のランキングポイントの最終対象大会を中止にし、一旦代表が確定しました。しかし来年4月開催に大会順延が決まり、全日本空手道連盟(全空連)はその時点の五輪ランキングで代表をいったん確定した。だが、WKFは中止にしたラバト大会のし国内選考で一発勝負となる競泳は、来年4月3~10日の日本選手権の日程を発表。

再開を目指す国際大会や海外での選考大会は課題が山積み。開催の可否に加え、入国制限により参加できない選手が出てくる可能性もあり、公平性が問われてくる。ゴルフ、テニス、フェンシング、バドミントンなど、海外を渡り歩き、世界ランクが五輪代表に直結するケースもある。

日本自転車競技連盟が新型コロナウイルスによる東京五輪延期を受けて見直した男子ロードレースの代表選考基準は不当だとして、代表候補の増田成幸選手(36)=宇都宮ブリッツェン=が、日本スポーツ仲裁機構に仲裁を申し立てたことが23日、関係者への取材で分かった。五輪延期による代表選考変更を巡る問題で仲裁が申し立てられたのは初めて。