【Close Up This Week】

JAXA(宇宙航空研究開発機構)はきのう、探査機「はやぶさ2」が目的地の小惑星「りゅうぐう」の高度20キロメートルあまりの観測用基準点(ホームポジション)に到着したと発表しました。

このあと2019年末までのおよそ1年半のあいだに3回「はやぶさ2」を着陸させるなどして2020年末に地球に帰還する予定です。

直径およそ700メートルという、東京スカイツリー程度の大きさの小惑星「りゅうぐう」には、水や有機物が存在するとみられていて、今回の観測で生命の起源解明につながると期待されています。

「初代はやぶさ」の目的地だった小惑星イトカワからも500粒ほどのサンプルを持ち帰りましたが、こちらは水を含まないタイプの小惑星でした。質量の小さい小惑星を作る物質は、熱や圧力による変化を受けておらず、およそ46億年前の太陽系誕生当時の姿をとどめているとされます。

今年10月、「はやぶさ2」から小型探査機を投下、火薬を使って人工クレーターを作り、「りゅうぐう」の石などの採取をはじめ、さまざまな観測を行います。