ここからは航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに、解説していただきます。

今年の大型連休は「通常のゴールデンウィーク」として過ごしてお過ごしいただきたい、というコロナ対策大臣からのコメントがありましたが、海外行きでは今日からハワイへの観光パッケージツアーが再開しました。今朝はこのニュースについて、羽田空港第二ターミナルにいらっしゃる鳥海さんにお伺いします。回線が繋がっています。おはようございます。

J.K.: 国内はまだしも海外はなかなか、という方も多いのではと思うのですが。

鳥海: 全日空(ANA)のハワイ路線は、羽田/ホノルル線を週3往復で運航。外務省は今月1日付で各国・地域の感染症危険情報レベルの引き下げ、アメリカは「レベル2(不要不急の渡航は止めてください)」になりました。そこで旅行会社による団体「日本旅行業協会」が、ハワイへ視察団を派遣、現地の観光客受け入れ体制を確認しました。昨日出発した羽田発ホノルル行きのJAL便は244人乗りの飛行機で214名が搭乗していました。また本日の夜出発のANAのホノルル行きもほぼ満席です。

J.K.: コロナ前のようにいかないと思いますが、新たな負担はどんなことですか。

鳥海: 日本出発前・帰国直前・帰国時と3回の検査を受ける必要があるほか、ワクチン接種証明書やMy SOSという帰国に必要なアプリのインストールなど事前や現地滞在中の手続きもいくつか必要です。

J.K.: 今週発表された企業決算でも航空業界では黒字転換もあるようですね。

鳥海: 昨日ANAの決算会見がありましたが、今年度は黒字予想を発表。国内線は今年度全体でコロナ前の約80%、国際線で約35%の回復を見込み、国際線完全回復見込みを2023年度末と想定しています。

J.K.: 今後の自由な往来に向けての第一歩というところでしょうか。

鳥海: フライング・ホヌによる大型機A380の再投入がいつになるのか、また大谷翔平選手の現地生観戦ツアーも含めて、いよいよ海外旅行の再開へ向けての第1歩が動き出した感じです。あとは燃油サーチャージが6月から大きく上がることや円安の不安もあります。