J.K.今週はITジャーナリストの三上 洋さんに、新しい携帯電話の料金プランについて解説していただきます。回線が繋がっています。おはようございます。はじめまして。 4月からの携帯電話の料金プランは選択肢が増えたように思いますが、その詳細について教えて下さい。

三上: 大手三社のキャリアにそれぞれ新しいプランが出ました。これはそもそも菅総理が「諸外国に比べて携帯電話料金が高いのではないか」という意見から携帯電話業者に対して、値下げを迫ったところに出た料金3000円程度のサービスです。大容量が売りのデータ専用がメインの割引料金設定プランです。

J.K. その格安プランに注意点についはありますか。

三上: それぞれのプランには細かい違いがありますが、共通する大きなポイントとして、実店舗や電話でのサポートがない。つまりさまざまな設定を、自分で完了させることが必要になる。従来使っていた携帯会社ドメインの「キャリアメール」が使えなくなるのでメールアドレス変更を自分から知らせたり手続きしなければなりません。ということで、自力で契約前の細かいチェックが必要となるので、かなりデジタルに精通した人でないとハードルが高いといえるでしょう。

J.K. 従来の格安キャリアなどとの差別化など、今後どうなるのでしょうか?

三上: 通信回線を借りることで低料金を維持するMVNOといわれる格安携帯など「仮想移動体通信事業者」は、大手三社が格安プランを出してきたことで価格競争などで独自性を出せなくなります。今後数多くあるMVNOは経営的に圧迫されることで、連携、統合が進むと考えられます。

J.K. ITジャーナリストの三上洋さんでした。ありがとうございました。