藤代: やっぱりアメリカ経済は強いと実感するデータを紹介します

J.K.コロナで経済が停滞しているとのニュースも目立ちますが、どうですか?

藤代: 失業率が10%を超えて深刻な状況ではあるのですが、最新の経済指標はV字回復どころか、それを突き抜けいてるものもあります。たとえば、7月の消費は既にコロナ前の水準を上回っています。もちろん、4と5月に落ち込んだ分の反動が含まれているのですが、給付金などで潤った分が貯蓄ではなく直ぐに消費に向かうのは、日本とずいぶん違うと感じます。

J.K.:マインドが楽観的ということですか?

藤代: 実際人々の心理のアンケート調査はかなり改善しています。特に半年後の景気を問う質問に対しては楽観的な回答が多く。指標によっては過去20年で最も高い水準にあります。消費者は、所得環境が今よりも改善すると考えているようですし、企業は景気や売れ行きが回復するとの見方を強めている印象です。反面日本は色々な指標が悲観的になりがちです。慎重に見ること自体は、悪いことではないのですが、気持ちの持ちようが、かなり差があるなと、つくづく実感しました。

J.K. マインドが明るいと積極的な行動になりますよね。

藤代: 圧巻だったのはアメリカの住宅の建設許可件数、要するに新築住宅の売れ行きがコロナ前の水準を回復したことです。低金利の追い風もあったと思いますが、この不透明感が強い状況下、恐らく人生で一番高い買い物の決断をするというのは、日本人には想像ができないと思います。こうして考えるとアメリカの株価が連日のように最高値更新するのも、何となく理解できます。