お電話が繋がっています。藤代さんおはようございます。

藤代:今朝は5G、次世代通信規格が経済に与える影響についてです

J.K.:いよいよ来年から本格稼働するようですね。2時間の映画が一瞬でダウンロードできると言われていますね。

藤代 5Gは、現在の通信規格4Gの進化版。大容量・高速のデータ通信が可能になります。一般のスマホユーザーとしては、高画質の動画を快適に観れるくらいの期待しかないかもしれませんが、もう少し幅広い視点で考えるとかなりの可能性を秘めた存在です。そして、この5Gの普及は向こう数年の世界経済、日本経済の起爆剤としての期待も大きいです。

J.K.:経済ではどのような影響がありますか?

藤代:一番想像しやすいのは5G対応のスマホ、PCの買い替え需要です。そこだけで莫大な量の電子部品、半導体、液晶パネルなどが必要となります。また基地局と呼ばれる通信設備を刷新する必要がありますから、そこで使われる部品も需要が高まります。それが世界レベルで同時期に行われるので経済が動くのは意味当然です。実はそうした電子部品は日本企業が非常に強い競争力を持っています。普段私たちがあまり目にすることのない企業ですが、グローバルに活躍するメーカーが日本には数多くあって、経済全体に好影響が期待されます。

J.K. では、5Gが軌道にのると、どんなことが期待できますか?

藤代:高画質の動画以外のメリットがむしろ重要です。たとえば、工場の自動化、農業への応用があります。そして最も大きいのは自動運転です。自動運転は、瞬時に動画を分析するための莫大なデータのやり取りが必要になりますから、5Gが不可欠です。自動運転の車が普及するということは、長い目で見ると、地球規模で車の買い替えが起きることを意味します。こういった点で、5Gは非常に大きなインパクトがあると思います。