藤代: 今朝は、金融知識を生活に応用する第二弾です。

J.K: 第一弾は先々週でしたね。その時の内容をもう一度簡単にお願いします。

藤代: 前回お話したのは2つ。一つは海外旅行の時、予約時点から旅行までに為替が変動してしまって計画が狂うのを回避できるテクニックでした。

それは予約と同時に、買い物する予定の金額相当分の外貨預金をしておくという方法。円安になっても、手持ちの外貨預金が利益を生みますから、トータルで為替変動がなくなります。

金融用語でいう為替ヘッジを生活に応用しました。

もう一つはガソリン代の上昇をカバーできるテクニック。方法は、原油に連動する投資信託やエネルギー企業の株を保有しておくという方法でした。原油価格が上がっても、金融資産が増えるので影響が相殺されるという考え方です。

J.K: そうでしたね。そして第二弾はどんなものでしょう。

藤代: 今日は不確実性もありますが、効果も大きい方法を紹介します。これは投資をおすすめするのではなく、あくまで考え方をお示しすることを目的にしています。

その上で紹介するのは、変動金利型の住宅ローン金利が上昇してしまった場合に、損失を抑えることができるかもしれないテクニックです。

それは銀行株に注目して投資することです。銀行にのビジネスモデルは金利が高くなると儲る傾向にあるので住宅ローンが上がる曲面では銀行の株が高くなる傾向があります。

もちろん完全に連動することはありませんし、例外多数ですが、考え方としては理に適った戦略です。こうして金利上昇のリスクをヘッジしておくと、「ローン金利が上がったからどうしよう」という心理的不安解消に役立つかもしれません。

J.K: 最近は株価変動もあって、損をするリスクについても承知しないといけない、ということでしょうが、ひとつの考えということですね。

藤代: その他にも自分の生活に密着している製品やサービスを提供している会社に投資することで、生活防衛に役立つことがあるので、機会を見てお話します。