藤代:おはようございます。今朝は猛暑が日本経済に与える影響についてです。

JK: 熱中症での搬送も多く、死者が出るほどの酷暑ですが、どうなのでしょう?

藤代: 結論から言うと、気温や日照時間と個人消費には密接な関係があるので、最近の猛暑は景気にプラスの可能性が高いです。関東地区は梅雨明けも早く、晴天続きですから、天候の追い風を受けていると思います。気象庁によると9月までの予報も、今年の夏は猛暑になる可能性が高い、とのことでしたから、この流れが続きそうです。

JK:それでも景気にプラスというのは、どんなものが売れそうですか?

藤代 わかり易いのはエアコン、ビール・お茶といった飲み物、アイスクリーム。その他では日焼け止め、ボディペーパーといった化粧品関連。個人向け商品の売行きが好調だと広告代理店、ラベルを作る印刷会社、運送会社、ダンボールを作る会社など、様々な波及効果があります。

JK: 一方でもちろんマイナスの効果もあるんでしょうね?

藤代: わかり易いのはテーマパーク。暑くて避けるためです。また医薬品の売行きが落ちることが指摘されています。それはお年寄りが病院にいかなくなることが一因のようです。それからガス。湯船をやめてシャワーで済ます人が増えるのと、そもそも水温が高いので少しのガスでお湯が沸くからです。

JK: プラスもマイナスもあるんですね?

藤代 このようにマイナスの影響がありますが、総じてみれば景気にプラスです。こういった天候によるプラス効果は、年間を通じてみれば、必ず反動がでてくるので持続性はないですが、悪天候で需要が不発に終わるよりは、経済面では遥かによいことです。夏のボーナスもまずまずの数字になったと思いますので、この夏の消費は期待して良さそうです。