2021.07.04

Action! / NIRGILIS

7年ぶりに復活した3人組ユニット、NIRGILIS(ニルギリス)。

2014年に解散していたんですが、今年の6/29、創設メンバーの岩田アッチュ(Vo)、伊藤孝氣(G)、佐竹モヨ(Key&Vo)の3人で、事前告知なしに突如再結成作品を発表しました。

最新曲『nyan 光』(にゃんひかり)と『Action!』の2曲は、僕が選曲しているSpotify公式プレイリスト「キラキラポップ:ジャパン」でもトップカバーを飾っています。

NIRGILISはクラブカルチャーとアニメカルチャーを結んで、今に通じるデジタライズされたポップソングを確立した先駆者という感じ。YOASOBIとかにも感じますが、今そういうアーティストが増えたなと思います。

洋楽のテイスト的には、チャーリーXCX、グライムス、ビリー・アイリッシュにも通じるセンスを感じます。Spotifyのジャンル「ハイパーポップ」加減を感じる面白さがあります。

ちなみにNIRGILISと言えば、2006年に人気アニメ『交響詩篇エウレカセブン』のオープニング曲『sakura』のロングヒットで人気のバンドなんですが、この曲は『アメイジング・グレイス』をマッシュアップしたことでも話題に。

新曲『Action!』のサウンド感は『sakura』の流れとは違い、90年代センスをキャッチーなシンセポップサウンドに採り入れて、海外にも伝わる良いセンスを感じさせます。

メンバーが作詞作曲編曲、トラックダウン、マスタリング、さらにiPhoneでミュージックビデオも編集しちゃうところが、今の時代っぽいな、と。

ふくりゅう

音楽コンシェルジュ。Yahoo!ニュース、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、音楽主義などで、書いたり喋ったり考えたり。WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)。Spotify公式プレイリスト「キラキラポップ:ジャパン」キュレーター担当。BOOWYの解散宣言を収めた伝説のライブ映像「1224 -THE ORIGINAL-」ライナーノーツ担当。BOOWYのムック「ぴあMUSIC COMPLEX EXTRA」監修。
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