BLACK BIRD (LIVE AT THE BASS DAY LIVE 2016) / 亀田誠治、キヨサク from MONGOL800 & RONZ from BRAHMAN

毎年11月11日は“ベースの日”。先日、赤坂BLITZで行われた『THE BASS DAY LIVE 2016』は二回目の開催です。

時代とベースがリンクしてきたことを強く感じました。Twitterでは、開催の前の晩から盛り上がっていましたね。面白いのは、ベースの弾く人、弾かない人……いろんな人がベースの日について語り合っていること。自分でベースを弾いている動画をアップしたり……。2年目で、一般の人たちにも浸透してきたな、という感じがします。もう、ベースを縁の下の力持ちとは、言わせないような。

最近は、街で流れている音楽から、ベースラインが聞こえてきます。EDMを始め洋楽からの影響で、ベースの音量が大きい音楽が増えてきたことも追い風になっているのでは。


今回、KenKen、クラムボンのミトくん、ハマ・オカモトくん、そして僕、亀田誠治がそれぞれコラボする相手を見つけて演奏しました。

KenKenは中村達也さんと。さらに花柳凜さんの日本舞踊が入って。これはすごい世界でしたね。

ミトくんは、徳澤青弦さんのチェロ、澤井妙治さんの音の彫刻、音の印象派のような音像と。

ハマくんは、ZAZEN BOYSの吉田一郎くんと、ベース二本だけでものすごいラップ! グルーヴを出していました。

僕、亀田誠治はウクレレジプシー(MONGOL800 キヨサクくんのソロプロジェクト)、BRAHMANのRONZくんを交えてセッションしました。

すごいのは、KenKenもミトくんもハマくんも僕も打合せがないこと。お互い、手のうちを知らないんですよ。何のカブりもなく、それぞれの個性を発揮していていました。


僕は、THE BEATLESの『BLACK BIRD』をベースで伴奏。キヨサクがボーカルで歌いました。ベースは支える楽器なんだけれど、こんなことも出来るんだよ、という曲です。

THE BEATLESの『BLACK BIRD』は、公民権運動が盛り上がる中、1968年4月にキング牧師が暗殺されたことを受けて、ポール・マッカートニー書いた曲。『BLACK BIRD』のBLACKは黒人、BIRDは女性を意味しています。歌詞ではひと言もそのようなことは言っていないのですが、メタファーとして黒人女性の開放について書き上げた曲です。

図らずも、アメリカ大統領選が終わったばかりの今の空気にぴったりのタイミングで、この曲をやることに。ここでも、時代とベースがリンクしているのかな、と感じました。

ベースという楽器や音楽を通じて、人の多様性や想像力、自由を、このイベントで広げていきたいです。


★『THE BASS DAY LIVE 2016』のライブ音源は、11月21日の週のJ-WAVE『BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA』でもオンエア予定!

亀田誠治

64年、アメリカ、ニューヨーク生まれ。辰年。‘89年、音楽プロデューサー、ベースプレイヤーとして活動を始める。これまでに椎名林檎、平井堅、スピッツをはじめ Do As Infinity、スガ シカオ、アンジェラ・アキ、JUJU、秦基博、チャットモンチー、エレファントカシマシ、WEAVER、植村花菜、ハナエ、MIYAVI VS KREVAなど 数多くのアーティストのプロデュース、アレンジを手がける。‘04年夏から椎名林檎らと東京事変を結成。 ‘12年閏日に惜しまれつつも解散。 ‘07年、第49回日本レコード大賞、編曲賞を受賞。 ‘09年には自身初の主催イベント「亀の恩返し」を武道館にて開催した。
Official Web Site『亀の恩返し』