The Crackin' / THE STARBEMS

2011年3月11日の東日本大震災から2年が経った今、ミュージシャンがどういうことをやっていたり考えているのかということで、
今回、THE STARBEMSというバンドをご紹介します。
元・BEAT CRUSADERSの日高央(ヒダカトオル)さんが中心になって、元・毛皮のマリーズのギタリスト越川和磨さんなど6人からなるバンドなんですが、
東日本大震災を経て、日高さんが日本各地でライブや精力的な支援活動をしていて、数々のミュージシャンと色んなライブハウスで交わりながら、セッションを繰り返して、このメンバーがだんだん集まってきたという、つまりTHE STARBEMSというバンドは、復興支援がきっかけで、復興支援のためにメンバーが集められた、かなり新しいカタチのバンドなんです。
肝心の音楽性は、BEAT CRUSADERS時代よりもキャッチーになっていて、エモ、パンク、パワーポップがミックスされた大変エッジのきいたポップなサウンドになっていて、何よりも新鮮なのは、BEAT CRUSADERS時代はお面を着けていた日高さんの素顔が見られます。
来月4月10日には待望の1stシングル「FUTURE PRIMITIVE e.p.」がリリースされます。

ちなみに、<東北ライブハウス大作戦>というプロジェクト、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
震災後、SPCというライブPAチームが、津波で流されてしまった東北にライブハウスを作ろうという目的で始めたプロジェクトです。
みなさんの募金で、現在までに、宮古、大船渡、石巻、三カ所にライブハウスを建設することが出来ました。
今年の3月11日をもって、募金活動は終了したんですが、なぜ終了したかというと、実はこれらのライブハウスは次のステップに来ているのです。
ライブハウスが出来てもそこで演奏するミュージシャンがいなければ、ライブハウスはライブハウスではなくってしまいます。
この現実を東北だけではなく、日本中に伝えるために、この日高さん率いるTHE STARBEMSは精力的に日本各地でライブ活動を行うことになっています。
まず、4月19日からは、東北ライブハウス大作戦で作られた、宮古、大船渡、石巻の三カ所のライブハウスをまわる『PLACE TO PLAY 2013 〜東北ライブハウス大作戦ツアー〜』が予定されています。
その他、JAPAN JAMへの出演などをして、復興支援のことを広く伝えていき、
一方、受け皿になる<東北ライブハウス大作戦>の方も、AIR JAMや各地で展開されるフェスなどにブースを展開して、
お客さんだけでなく、アーティストにもこのプロジェクトを知ってもらって、東北のライブハウスに来てください!という段階に突入したんですね。

先日、EMI ROCKS SENDAIというフェスで布袋さんのバンドでベースを弾いてきたんですが、やはりライブはアーティストとお客さんの両方があって成立するんだなと改めて感じました。
だからこそ、お客さんだけでなく僕らミュージシャンも、東北のライブハウスに行ったり、東北でフェスをやったり、何らかのカタチで復興支援に参加していくことによって、東日本大震災を風化させないことが大事な時期にきているんじゃないかと思います。
この<東北ライブハウス大作戦>が、人と人が集まる拠点、人と音楽を繋げる拠点というのを作っているということ、小さな一歩ですけど素晴らしいことだなと思いますね。
 

亀田誠治(かめだせいじ)

‘64年、アメリカ、ニューヨーク生まれ。辰年。
‘89年、音楽プロデューサー、ベースプレイヤーとして活動を始める。これまでに椎名林檎、平井堅、スピッツをはじめ Do As Infinity、スガ シカオ、アンジェラ・アキ、JUJU、秦基博、チャットモンチー、エレファントカシマシ、WEAVER、植村花菜、ハナエ、MIYAVI VS KREVAなど 数多くのアーティストのプロデュース、アレンジを手がける。 ‘04年夏から椎名林檎らと東京事変を結成。 ‘12年閏日に惜しまれつつも解散。 ‘07年、第49回日本レコード大賞、編曲賞を受賞。 ‘09年には自身初の主催イベント「亀の恩返し」を武道館にて開催した。

◎亀田誠治 twitter:  http://twitter.com/#!/seiji_kameda
makotoya : SEIJI KAMEDA Official Website