2012.05.13

THE SYSTEM / ROMAIN VIRGO

今日は母の日ということで、それにちなんだ曲をご紹介します。
ジャマイカでは「母の日」というのは、日本で考えられているよりも大きなイベントなんです。
キリスト教だったりがベースになってるところもあるとは思うんですけど、もうひとつにはジャマイカはシングルマザーの多い国なので、お母さんたちに感謝の気持ちを込めて、応援したり、それと同時に育ててもらっている子供たちに対しても、お母さんのことを大切にしなさいよと伝える意味も込めて、レゲエには母の日の曲が多いんです。
ジャマイカでは、音楽で人を教育するというところもあり、母の日もそういった部分においては教育の場であったりもするんですね。

ということで、多くのアーティストが母の日の曲を出してるんですけど、今回ご紹介したいアーティストも母の日の曲を歌っています。
2年前のこのコーナーでもご紹介しました、ロメイン・ヴァーゴです。
ジャマイカのテレビ番組出身、コンテストで勝ち上がった青年シンガーで、その後もヒット曲を色々と出したんですけど、
ジャマイカシーンで恐ろしいのは、一人のスターが出てくると猛烈なリリース量になって消費されてしまうところがあるんですね。
ジャマイカの音源の量は、国民の人口に対して供給されている数というのが世界一位らしいんです。
振り返ると、デニス・ブラウンやフランキー・ポールは、毎月アルバムが出てたりとか、そんな時もあったりして、どんどん人気スターにリリースが集中してしまう。その代わり、若いアーティストが潰されちゃうことがあるんです。
そういったなかでロメイン・ヴァーゴも心配したんですけど、この2年間でしっかり育ちまして、今回2年ぶりとなるニューアルバム、2ndアルバムになるんですけど『THE SYSTEM』を登場させたばかりです。
このロメイン・ヴァーゴが素晴らしいところは、最近のレゲエというのはR&Bとかヒップホップに寄っていてアメリカナイズされてたりするんですけど、彼はジャマイカの昔から持ってる歌心をふまえている人なんです。
それが今回も潰されることなく、そのままちゃんと成長していて、歌詞の部分でも2年間の中で成長しまして、まだ22歳ですけど少し深みが出てきて、青臭さが抜けて男臭さが増してきました。
ロメイン・ヴァーゴと電話で話す機会があったんですが、
自分たちは若い世代であるけれど、上の世代とは違って、より自発的に行動を起こしていくことが世界を変えていくことだと思う。ということを言っていました。
レゲエアーティストだからレゲエの縛りのなかでやるというよりは、レゲエ的な姿勢だったりスピリットを持った上で自分の表現を自分なりに追求していきたいというところも2年の間で逞しくなったところですね。

ロメイン・ヴァーゴのニューアルバム『THE SYSTEM』発売中です!是非聞いてみてください。
 
 

八幡浩司

「この人がいないと、日本にレゲエ・ミュージックは入ってこない!」と言われる、レゲエ・ミュージック界の元締め!?
もちろんジャマイカに足しげく通い、ジャマイカのレゲエ音源を日本に紹介。
24×7 RECORDS