Sout el Hoya(自由の声) / Amir Eid, Hani Adel

今日は日本初紹介! 世界のメディアでも相当早いほうだと思います。
エジプトのデモ、革命に呼応して作られた革命アンサーソング
「Sout el Hoya(自由の声)」という曲です。


アミール・エイドという若い音楽家とエジプトを代表するインディーロックバンド、Wust el Balad(アラビア語で『町の中』という意味)のボーカル、ハーニー・アーデルが中心となって作られています。

2/10、ムバラク大統領が退陣する前日に、この曲の動画がYouTubeにアップされました。2日間で世界中に広まり、すでに50万ビュー近いです。

サビでは以下の歌詞が繰り返されます。

「この国のすべての通りから 自由の声が沸き上がる」


スペイン語や英語の歌詞翻訳もファンによって作られ、ここ日本でも僕の友人の甲南大学のアラブ文化研究所によって日本語の歌詞対訳もアップされています。

YouTubeにアップされているビデオクリップをぜひ見て欲しいです。今回の革命の舞台となったカイロのタハリール広場に集う人々が主役です。

・デモ中に礼拝をする人々
・デモ隊と一緒に礼拝する軍人
・ケガをしている人
・スカーフを被った女性
・スカーフを被っていない女性
・食べ物の屋台のオッチャン
・スピーチをする人
・それを携帯のカメラで撮影する人
・子供、老人、少数派のキリスト教徒

…これらの人々がすべて映っていて、彼らがこの歌の一節を歌い継いでいくのです。

この曲の音源ファイルもフリーダウンロードで手に入ります。今回のエジプトの革命はfacebookやtwitterなどのソーシャルネットワークが基盤となった言われていますが、音楽も同じで、これまでエジプトの音楽はCDを作って欧米や日本のレコード会社に売って、それを輸入して…という段階を経てはじめて僕らの手に入りましたが、彼らの音は作ってすぐYouTubeにアップし、ダウンロードサイトから全世界に配布されるという、まさに時代に即した動きなんだな、と感じました。

★2日間で50万ビューという、この曲の動画はこちら!

サラーム海上(うながみ)

アフリカ、中近東など、HOUSE,HIPHOP TECHNOシーンにめっぽう詳しいツワモノライター。大学卒業後、音楽ソフト販売、フランス留学、2年半の放浪、インディーズ系レコード会社、クラブ運営会社を経て「よろず風物ライター」としてTVブロス、ソトコト、STUDIO VOICE、MUSIC MAGAZINE、流行通信、フィガロ、PEN、SWITCH、POP ASIAなど連載多数。


<イベント>
2/14(月) Arabian Music & Food
場所:Saravah東京(渋谷)

アラブの音楽や文化を二部構成で楽しむ夜。第一部はサラームによるトーク。カイロで取材した知られざる音楽シーン、そしてエジプト騒乱「怒りの日」の動画をたっぷり速報。
CHEZ SALAM サラームの家