ムーンライズ カーニバル / FUNKIST

今年の夏は、精力的にライブ活動をしてました。
毎年恒例となったap bank fesに始まり、キマグレンの音霊で「きまぐれ感謝祭」という自分たちがお世話になった方々に恩返しをする、というライヴにシークレットで出演して、ブルーハーツのカバーをやったり・・・
そして、今年の夏フェスの締めくくりは、山中湖で「桑田佳祐 & SUPER MUSIC TIGERS」というバンドにベーシストとして桑田さんのバックでベースを弾いてきたんですが、凄く盛り上がって楽しかったですよー。
桑田さんとは、以前から面識はあって音楽談義をする関係だったんですけど、今回「亀ちゃん、ベースを弾いてくれないか」と、ご本人からお誘いいただき参加してきました。
その時のバンド編成が、ツインドラム、ツインギター、ツインキーボード+コーラス、そしてスカパラのホーンズ、という大人数の豪華メンバーだったんです。
そこで改めて、大人数で音楽を出すのって凄く楽しいな、と思って。
例えばビートルズが4人だとして、桑田さんのその時のバンドは16人、ということは4倍なんですよ。・・・別にビートルズに勝とうとかそういう話じゃないですよ?
4倍の音圧を出せば、お客さんの振れ幅も4倍になって返ってくるという、大所帯バンドならではの醍醐味を味わってしまったんです。
で、本日のキーワード「大人数の人海戦術」ということで、今回レコメンするのは『FUNKIST』という、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、フルート、パーカッションが入った7人編成の、アフリカン・ファンクといった感じのビートを基調としたユニークなサウンドのバンドです。
YOUTUBEで見つけたんですけど、とにかくライヴパフォーマンスが凄かったんです!
今回僕も16人の大所帯バンドをやって、FUNKISTのライヴ映像を見て、音楽をたくさんの人数で楽しくやるって凄く基本だな…と、亀田誠治45歳にして改めてミュージシャン初心に返るみたいなところがありまして。
例えば、80年代は米米CLUB、90年代は東京スカパラダイスオーケストラが出てきたりとか、80〜90年代までって大人数のバンドで楽しくワイワイやる感じって結構強かったと思うんですよ。
ところが残念なことに2000年代に入ると、ONE ON ONEと僕は呼んでいるんですけど、アーティストが個人的なメッセージを発信し、リスナーも個人的な情念としてそれを受け止めるみたいな、例えばスガシカオ、椎名林檎など、そういったアーティストのブレイクとともに、お祭り騒ぎで音楽をやる事自体が忘れ去られたような風潮があると思うんですよね。
ぶっちゃけ・・・ミュージックマーケットが縮小されていく中で、10〜15人もメンバーがいたらお金が…みたいなところもあったりして、大人数で表現するアーティストが減っている中、久々に大人数で大暴れしているバンドを見つけたって感じなんです!
このFUNKIST、去年あたりからインディーズチャートで人気が出始めて、去年の7月にメジャーデビュー、今回ご紹介した『ムーンライズ カーニバル』は3rdシングルになるんですけど、メジャーシーンでやっていこうという決意表明のようなポップな作品になってますね。
でも他の曲を聴くと、太鼓や笛を使ったファンキーなナンバーとか、ワールドミュージック的な楽器のアプローチが多く、生の楽器の演奏で盛り上げていくという…、それがライヴの熱に直接繋がっていくんでしょうね。
この大所帯バンドで繰り広げる、見た目も派手、音も派手、というわかりやすいお祭り感覚というのが、これから来年に向けてくるんじゃないかと思います。

亀田誠治(かめだせいじ)

日本音楽界稀代のプロデューサー、椎名林檎、スピッツ、平井堅、アンジェラ・アキ、Chara、秦基博、エレファントカシマシ、JUJU、チャットモンチー、フジファブリック、など。
2004年夏から椎名林檎らと「東京事変」を結成。
2009年自身初の主催イベント『亀の恩返し』を武道館にて開催。
アーティストとしても活動中。
makotoya : SEIJI KAMEDA Official Website