PICKING UP THE PIECES / BERES HAMMOND

レゲエは夏の音楽というイメージが強いので、だんだん寒くなってきた今は一段落した感じがしますが、そんなちょっと寒くなった今日の曇り空にもあうアーティスト、4年ぶりに新作を出したばかりのベレス・ハモンドというジャマイカのアーティストを今回はご紹介したいと思います。

「ベレス・ハモンド」と聞いても「誰それ?」と言った方が多いかとは思うんですが、実は30年も活動してるベテラン・シンガーなんです。
元々Zap Pow(ザッポウ)というレゲエ・グループにいて、その後ソロで活動してきたんですが、ここ15〜20年くらい、ずっとこのシーンのトップアーティストですね。
ジャマイカっていうと、アフリカ系黒人もいるんですけど、それ以外に中国系だったり、インド系だったり、いろんな人がいて、宗教的にもキリストの人もいれば、ラスタと言われる人がいたり、階級もゲットーからアップタウンの物凄いお金持ちまで、いろんな意味で島の中が分断されてるんですが、そんな中でもベレス・ハモンドは国民的なシンガーと言われていて、老若男女、肌の色に問わず、分け隔てなく愛されてる唯一のシンガー。
国民的歌手と言われているのは、歌心というか歌うテーマがジャマイカの人々にとって身近なものだったり、アーティストからも信頼されていて、いろんなアーティストのいろんな揉め事があるなかで、誰一人として彼を悪く言う人がいない!というのも国民的歌手と言われる理由なのかもしれません。
彼は、ジャマイカだけじゃなくて、実は世界的にも活動しているんです。
90年代にはメジャーにも進出していて、ニューヨークのフィルハーモニーと一緒にショウをやったこともあるんですよ。
ちなみに今、レゲエ業界では一番ギャラが高いアーティストだとも言われています。
それだけ観客動員も出来るということでしょうけどね。
曲を聞いてもらえればわかるんですが、歌声はしゃがれていて哀愁漂う感じで、レゲエと言うよりもシンガーなんですよ。
元々R&Bとかソウルとか、その方面にかなり傾倒していたということもあるので、もしかしたらそれが世界で人気が出ている理由かもしれないですね。

八幡浩司(やわた こうじ)

「この人がいないと、日本にレゲエ・ミュージックは入ってこない!」と言われる、レゲエ・ミュージック界の元締め!?
もちろんジャマイカに足しげく通い、ジャマイカのレゲエ音源を日本に紹介。
24×7 RECORDS