あの素晴らしい愛をもう一度 / ナオト・インティライミ

今回のレコメンは、先週参加したap bank fesで見つけました「ナオト・インティライミ」君という方です。
ナオト君はap bank fesで毎日トリを務めるMr.Childrenのサポートギター&コーラスで参加していてですね…これは大穴でしたね〜。
まず、ナオト・インティライミの『インティ・ライミ』とは、南米インカの言葉で『太陽の祭り』という意味らしく、本人曰く『日出ずる国のお祭り男』と名乗っています。
ap bank fesのバックステージでは、いつも桜井君やGAKU-MCさんとかが、なんとなく集まってはサッカーが始まるという、本当にサッカーが共通言語みたいなバックステージなんですけど、ナオト君はその中でも一番サッカーが上手!
ミスチルのサポートメンバーに入ったきっかけも、サッカーをやってる時に知り合ったそうで、歌もいけるしギターもいけるから、じゃちょっと一緒にやってみないかと誘われたんだそうです。

ap bank fesではライブが終わると、夜みんなで仲良く一緒に温泉に入るんですが、そこでナオト君とお話をしまして、彼は2001年にメジャーデビューしていたんですが、鳴かず飛ばずで一年あまりでレコード会社の契約を切られてしまいまして、その失意の時代に世界28ヶ国のバックパックツアーをしたこと。その泣き笑いの旅の本「世界よ踊れ 歌って蹴って!28ヶ国珍遊日記(幻冬舎)」僕も読んだんですけど凄く面白いです。
で、実はその本のプロモーションで2年くらい前にJ-WAVEのJAM THE WORLDに彼が出ていた時に、たまたま仕事帰りでリアルタイムで聞いていて、なんだこの面白い、この明るい青年はと思って。
故アラファト議長の前で「上を向いて歩こう」を歌ったりしたとか、コロンビアの方に旅をして「コロンビアの桜井和寿」と呼ばれている大スターがいるそうなんですけど、その彼のツアーに誘われたとか。
なんていうことを温泉トークしていくうちに、自分との距離が凄く近づいてきて…なんか嬉しいじゃないですか、自分が今までアンテナでキャッチしてきた情報と同じ音楽を通じて知り合えたことがまず嬉しかったのと、なによりナオト君がap bank fes最終日の打ち上げでパフォーマンスをしたんですよ。
自分でギターを弾き、ボイスパフォーマンスもやりつつ、彼が世界28ヶ国の旅によって得たコミュニケーション術みたいなのが満載で、とにかくそのパフォーマンスが凄かったんです!
ちなみにその打ち上げの席って、布袋さんが飛び入りでブルースを弾いたりとか、絢香ちゃんがお友達と一緒に一曲歌わせてください!って、アカペラで「WINDING ROAD」を歌ったりとか、凄い豪華メンバーがかなりヤバいパフォーマンスをする場所なんですけど、ナオト・インティライミのそのパフォーマンスは負けず劣らず本当に盛り上がったんです。
そのとき披露したのが、ラテンのアレンジでカバーした「あの素晴らしい愛をもう一度」
彼のベースにあるPファンク的要素と世界28ヶ国を旅したことによるワールドミュージックのエッセンスみたいなのが満載で面白いです。

今回、彼に出会って凄く思ったのは、今のJ-POP界ってデビューからブレイクまでのスピードがどんどん早くなっていて、うまく結果を出せずにメジャーから遠ざかってしまったアーティストの方ってたくさんいると思うんですけど、ナオト君の凄い所は自分のスタイルをちゃんと維持しつつ、かたやMr.Childrenという超モンスターバンドと一緒に音楽活動を続けていけるという彼のポジティビティ。
閉じていない心というか、開いた心というのが彼に出会いを生んでいるんじゃないかなと思うんです。
音楽というのはコミュニケーションから始まる。
これは多くのアーティストを目指す人たちの夢になるんじゃないでしょうか。
ナオト・インティライミ

亀田誠治(かめだせいじ)

日本音楽界稀代のプロデューサー、椎名林檎、スピッツ、平井堅、アンジェラ・アキ、Chara、SOPHIA、175R、松千など、手掛けたアーティストは数知れず。
2004年夏から椎名林檎らと「東京事変」を結成。
アーティストとしても活動中。
makotoya : SEIJI KAMEDA Official Website