ATOM / BRITISH SEA POWER

今回は個人的に世界でもっとも過小評価されているんじゃないかと思うバンド、「BRITISH SEA POWER」をご紹介します。
ボーカル・ギター・ベース・ドラムの4人組バンドで、実は私このBRITISH SEA POWERが世界で一番好きなバンドなんです。
5月に追っかけしてイギリスまで見に行ってきまして、彼らはそれまでステージの上に木や鳥の置物を飾ったりするというのが人気だったんですけど、5月に行ったときにその置物がなにもなかったんですね。
「なんでなくしたの?」って聞いたら、凄い真面目な顔して「森林伐採しちゃいけないからね」と言っちゃうような、ちょっと奇天烈な人達で…。
もちろん人気の理由は置物だけではなく、音楽性が凄く個性的なんです。
ここ最近のUKロックって盛り上がってるじゃないですか。
THE LIBERTINESに始まり、FRANZ FERDINAND…という流れってありますよね。
実はTHE LIBERTINESとFRANZ FERDINANDを繋ぐ場所にいるのが、このBRITISH SEA POWERだったんです。
双方のバンド達は凄く人気が出てるのに、そういう意味でちょっと過小評価を受けているんじゃないかなと思うんですよね。
実際、音もアシッド系サイケなフォークとポストパンク、それに加えて、彼らがやりたいことは音楽で曲を聞かせるだけじゃなくて音楽で風景を見せたいというのが元々あるので、ステージ上では劇団風にいろんなパフォーマンスをしたりとか、衣装を身につけたりとか、広い目線で音楽をとらえていて、とにかく素晴らしいんです!
演奏の方は、やりたいことが大きすぎてまだついていかないので、あまり上手とは言い難いんですが…。
でも、やってるときの熱意とか真っ直ぐさというのがとても伝わってくるので、長い目で見守って応援してください。
この「ATOM」という曲はデジタルダウンロードでリリースされた「KRANKENHAUS? [EP]」に入ってるんですけど、1月7日には3枚目のアルバム「DO YOU LIKE ROCK MUSIC?」が出る予定なので是非皆さんチェックしてください!

妹沢奈美(せざわなみ)

'71年、鳥取県出身。現代美術史を学ぶため英国留学中にロックやダンス・ミュージックに出会い、早稲田大学第一文学部卒業後は音楽雑誌の編集部に入る。
その後フリーとなり、雑誌などの取材記事やライナーノーツなど執筆活動を続ける。
これまでに取材したUKミュージシャンはオアシス、コールドプレイ、アークティック・モンキーズ、ザ・リバティーンズ、モグワイ、ブライト・アイズなど多数。