DISCO BOY / SHANTEL

本日はバルカン・ビーツ界の大沢伸一こと、SHANTELというアーティストをご紹介します!!
バルカン・ビーツというのは東欧のジプシー音楽をクラブDJがリミックスしたようなものをバルカン・ビーツという言い方をするんですけど、SHANTELは元々ドイツの国籍なんですが、東ヨーロッパのブコヴィナという所の出身で、DJでもあるんだけど、ミュージシャンでもあって今回新作アルバム「Disko Partizani」を作ったんです。
このアルバムの良いところは、大抵そういうバルカン・ビーツってDJが作ると、DJがサンプリングしたり、ミュージシャンを適当に雇ってDJ的に作るんですが、彼はそうじゃなくて、1から10までメロディからリズムから全部ジプシーの音楽家達と一緒に作ったから非常にDJ的でもあるが、ミュージシャン的でもある。
だからメロディが良くて曲によっては、東ヨーロッパらしい泣きのメロディがあったり、流行のベリーダンスっぽいのがあったり、ドイツに住んでいるのでクラフトワークっぽいテクノがあったり、ジプシー音楽らしいオヤジ演歌があったり、キラーチューンがたっぷりあるわけですよ!
そして、もう一つ良いところは歌詞が英語なんです。
大抵のジプシー音楽はいいメロディだけど何歌ってるかわからないんですが、彼の音楽は英語だからある程度わかるんです。
今回ご紹介する『DISCO BOY』という曲をちょっと僕なりに訳してみました。
主人公はバーにいて酔っているシャイな男。周りにはカップルがいっぱいで、本当は女性に会いたいんだけど、自分は一人で指をくわえて見ているだけ。そこに運命の女性が現れるんですが、喋りたいけど喋れない…という。
サビでは、「僕は君のディスコ・ボーイになりたい。ダンスして抱きしめて今夜君をものにしたい。」と。
それだけのことなんですけど、それがロマ音楽の情けないメロディにいい感じでのって、実はこういうことを歌ってたのか…というのがわかるんです。
歌詞の内容を見てると、どこの世界へ行っても同じようなもんですね(笑)

SHANTELのアルバム「Disko Partizani」、日本盤は来年の1月に発売されますので、皆さん是非聞いてみてください!

サラーム海上(うながみ)

アフリカ、中近東など、第3国のHOUSE,HIPHOP TECHNOシーンにめっぽう詳しいツワモノライター。
大学卒業後、音楽ソフト販売、フランス留学、2年半の放浪、インディーズ系レコード会社、クラブ運営会社を経て「よろず風物ライター」としてTVブロス、ソトコト、STUDIO VOICE、MUSIC MAGAZINE、流行通信、フィガロ、PEN、SWITCH、POP ASIAなど連載多数。
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