MISTY MORNING / DUANE STEPHENSON

「やっぱり夏はレゲエだ!」という、なぜか夏=レゲエという傾向に、何十年も日本の中にいるとちょっと食傷気味にもなってる部分があるかなと思うんですが…
中にはレゲエの最近のイメージというところで、ゴリゴリな2コードでガンガン押していくとか、腰降ってるお姉ちゃんがいたりとか、タオル振り回してる小僧がいたりとか…、逆にそれで興味を持って頂けている方もいると思うんですけど、雰囲気というか、そういった部分で、レゲエの音楽というものを聞いてもらえないことが嫌だと思う人もいるんじゃないかな、と。
ボブ・マーリーとかジミー・クリフとかそういうのは好きなんだけど、最近のレゲエはよくわからないという方!この秋そういった方々に是非オススメしたいシンガーが出てきました!!
DUANE STEPHENSONというアーティストで、アルバム『FROM AUGUST TOWN』を9月にリリースしたばかりで…ちなみに今のところ、このアルバムが私の年間ベストだ、と断言しておきます!
そのアルバムの中から今回ご紹介したいナンバーは『MISTY MORNING』です。
良い意味で時代と逆行している曲で、この曲を聞いた方の中には「これがレゲエなのか?」と思われる方もいるかもしれません。
今回のDUANE STEPHENSONのアルバム聞くと、この『MISTY MORNING』みたいに、スローなんだけどサビがあってメロディがあって、どこか懐かしくて耳馴染みの良い、パクっちゃいないんだけどオリジナルなんだよ、というその辺の曖昧さが返ってグッとくるんです。
今年の一つのレゲエムーブメントの中で、当然ショーン・ポールだとかエレファントマンとかシャギーに代表されるようなダンスホール系は相変わらず熱いんですが、実は去年くらいからシンガーソングライター系と言いますか、歌物系のゆったりした曲を歌えるアーティストがその反面、凄く人気があるんですよ。
日本でも実は激しいダンスホールムーブメントの動きよりもそういったアルバムの方が凄いロングセラーなんです。
実は輸入盤が多かったり、表に出ることはないかもしれませんが、いろんな店頭でイチ押していただいてて、年代を問わず、もっと言えばジャンルを問わず皆さんに伝わっているんです。
一つムーブメントがあるとしたら、シンガーソングライター系ムーブメントの中の期待の新人という感じなんですよね。
ジャンルにとらわれずに多くの人に聞かれるべきシンガーかなと思います。
時代に関係なく耳馴染んだ部分が聞きやすかったり、大きな発見だとか衝撃はないですけど長く聞ける感動はあるんじゃないでしょうか。
CDのジャケットとか見ると、「また〜?」って感じかもしれませんけど、それにとらわれず騙されたと思って是非チェックしてみてください!!

八幡浩司(やわた こうじ)

「この人がいないと、日本にレゲエ・ミュージックは入ってこない!」と言われる、レゲエ・ミュージック界の元締め!?
もちろんジャマイカに足しげく通い、ジャマイカのレゲエ音源を日本に紹介。
24×7 RECORDS