AWAY FROM HERE / THE ENEMY

本日の持ち込みレコメンは、久しぶりに自分の方から「凄く好きなのでライナーを書かせてください!」とお願いしたバンドをご紹介します。
イギリスのコヴェントリー出身3人組のバンド、THE ENEMYです。
彼らはトビウオのごとく、ポンポンポーンと今人気が出てきているアーティストで、なんと結成2ヶ月でレコード契約して、その6ヶ月後にシングルデビュー、そして今年の夏のサマーソニックには日本にやってくるという、トントン拍子に駆け上ってきたバンドなんです。
最近イギリスってたくさん新人が出てきているんですが、実は以前ここで紹介させてもらったTHE VIEW以来、個人的にはピンとくるアーティストっていなかったんですね。
でも久しぶりにこのTHE ENEMYは本当に素晴らしいと思いまして。
メンバーはまだ18歳ぐらいで、ここから先の未来を凄く感じていたりとか、ここから逃げ出したいという若さが溢れる衝動など、いろいろなバンドに例えられるんですけど、聞く人が聞けばTHE JAMだったり、OASISに例える人もいるし、THE WHOに例える人もいるし、どれも若さと衝動をきちんと表したバンドに例えられているんですけど、これ!というピッタリくるアーティストは逆にいなくて、それが個性に繋がってる気がします。
そしてレーベルが、エルヴィス・コステロとかスペシャルズを出していたSTIFF RECORDSなんですけども、STIFF RECORDSってもともとパンクのアティチュードを大事にしていて、そこに自分たちでお願いしに行ったそうなんですが、最初STIFF RECORDSからは、20年新人を出してないから、と断られたところを、それでもお願いします!ということで、デビューが決まったらしいんです。
彼らの一番の魅力は…若さ、そしていい意味で未来に広がりを持っている感じがあって、しかも曲がとても良く書けてるんですね。
今回ご紹介した曲「AWAY FROM HERE」は、わりとパンクの要素が強いんですけど、他の曲ですとバラードもあったり、メロディアスな曲もあったりするんですが、どれもメロディーが良く書けていて、そこに疾走感が入っている感じなんです。
7月中旬には「We'll Live and Die In These Towns」というアルバムがリリースされますので、是非聞いてみてください!

妹沢奈美(せざわなみ)

'71年、鳥取県出身。現代美術史を学ぶため英国留学中にロックやダンス・ミュージックに出会い、早稲田大学第一文学部卒業後は音楽雑誌の編集部に入る。
その後フリーとなり、雑誌などの取材記事やライナーノーツなど執筆活動を続ける。
これまでに取材したUKミュージシャンはオアシス、コールドプレイ、アークティック・モンキーズ、ザ・リバティーンズ、モグワイ、ブライト・アイズなど多数。