Quit Hatin' The South-Featuring Charlie Wilson and Willie D / UGK

今回ご紹介したいのは「UGK(UNDERGROUND KINGZ)」というテキサスの二人組デュオです。
2000年にJAY-Zが放った「Big Pimpin'」という曲のゲスト参加で知った人が多いんですけど、JAY-Zやリル・フリップなども尊敬しているグループということで、語られざるレジェントのような二人組なんです。
流行物だけではない南部の象徴みたいなところがありまして、持ち味としては70年代ファンクとかソウル的なトラック上でBun BとPimp Cという二人がラップをするわけなんですが、男らしくヘビーなラップの方がBun B、尻軽っぽいのがPimp Cです。
UGKとしてのアルバムリリースは2001年のアルバム以来でかなり久しぶりとなるんですが、
なぜかというと、Pimp Cが4年くらい刑務所に入っておりまして、ようやく最近出てきたということでアルバムもやっと発売されると。
ただその間にもベスト盤とかスクリュー盤とかそういったものがガンガン出ていて評価が高まっていたんですね。
なぜ彼が刑務所に入っている間でもレコード会社がそんなものを出していたかというと、やっぱりレジェンドだから、ということだと思います。
その間もお互いソロで出していたり、当然Pimp Cの方は刑務所で録音していたりもするんですけどね。
なぜ刑務所で録音できるのかがわからないですが。。。
Pimp Cがたまに刑務所で録音している以外でも、Bun Bはいろんな所にゲスト参加して男の中の男みたいな声でみんなを魅了していました。
そんなUGKの6年ぶりの新作が5月に発売されます。
その中から今回ご紹介したい曲「Quit Hatin' The South」なんですが、昔、モニカとアッシャーも歌った「Let's Straighten It Out」の替え歌みたいなところがあるんですよ。
今回フィーチャリングとしてサビで絶叫していらっしゃるおじさんはGAP BANDのCharlie Wilson先生。
そしてもう一人のフィーチャリング、GETO BOYSのWillie Dも参加しています。
Willie Dはヒューストン出身で、Charlie Wilsonはオクラホマ出身、UGKはテキサス出身、「Let's Straighten It Out」の原曲を作ったBenny Latimoreさんはテネシー出身ということで全員「南部人」なんですね。
たぶんこれはNASの「HIP HOP IS DEAD」を聞いてから、アンサーソングとして作ったんじゃないかと思うんですよ。
「今、南部HIP HOPはイケてるのにそれでもHIP HOPは死んだって言うのかよ!」という南部の連中が一致団結して主張をしている曲じゃないでしょうか。
この曲を含む7作目のニューアルバム「Underground Kingz」は5月に発売されますので是非みなさん聞いてみて下さい。

丸屋九兵衛(まるやきゅうべえ)

牡羊座、血液型不明。一応、京都府出身。
早稲田大学第一文学部卒業。
浪人はしていないが、卒業までに5年かかる。
理由は勉強が好きだったから。
専門は文化人類学もどき。卒業論文はヴードゥー教関連。
1994年10月にbmr(BLACK MUSIC REVIEW)編集部に入る。
現在の肩書きは「編集マネージャー」意味は不明。
内職で早川書房の『SFマガジン』にてスター・トレック連載を執筆。
免許・資格は皆無。機械にはめっぽう弱い。