WASTED LITTLE DJ'S / THE VIEW

新春一発目ということなので、今年絶対に大ブレイクすると自信を持って『THE VIEW』というイギリスのバンドを紹介いたします。
私、このバンドに本気で惚れ込んでいまして、彼らはきっと伝説になる!と思っているんですよ。
実はこのTHE VIEW、既に伝説を背負ったバンドでもあるんです。
イギリスのロックバンドって、わりと鳴り物入りでデビューして大きくなったりするじゃないですか。
例えばオアシス、デビューするきっかけが当時人気のあったクリエイションというレーベルから鳴り物入りでデビューしましたよね。
THE VIEWはジェームズ・エンデコットさんという人に発掘されたんですけど、このジェームズ・エンデコットさん、あまり知られてなかったりするんですが…実はこの人、ザ・ストロークスやザ・リバティーンズを発掘したラフ・トレードのA&Rマンだったんですよ。
ラフ・トレードって2000年代のロックをザ・ストロークスとザ・リバティーンズで作ったと言われてますけど、まさに発掘したのがこのジェームズ・エンデコットさんだったんですね。
で、この歴史を作った男ジェームズ・エンデコットさんがラフ・トレードを辞めて自分のレーベルを作ってまで売り出したかったバンドがこのTHE VIEWなんですよ。
なんでジェームズ・エンデコットさんがTHE VIEWを知ったかというと、彼らはスコットランドのダンディという田舎町の出身なんですけど、そこにベイビーシャンブルズという元ザ・リバティーンズのピーター・ドハーティのバンドが来た時に、彼らが「俺たちの歌を聴いてけろ」とデモテープを持って行ったらピーター・ドハーティに物凄く気に入られて「じゃあお前達、今夜の俺達のライブの前座に出ろよ」と。
その前座に出たことで、ピーター・ドハーティやその周辺の人達から話を聞いたジェームズ・エンデコットさんが彼らを実際に見に行き、このバンドは凄いと一目惚れだったそうなんですね。
伝説というのはこんな感じで生まれていくんだな…と。
でも今日のライブに出ろということは、ピーター・ドハーティも相当気に入った証拠だと思うんですよ。
しかもこのTHE VIEWはまだ平均年齢18歳の、海のものとも山のものともわからないまだ子供なんです。
見た目もケンカが弱そうな…以前にちょっとお話しした「カツアゲ・ロック(カツアゲされるロック)」に近い感じですね。
ジェームズ・エンデコット、ピーター・ドハーティ、そして私も惚れ込んだ『THE VIEW』今年要注目のバンドですよ!是非聞いてみてください。

妹沢奈美(せざわなみ)

'71年、鳥取県出身。現代美術史を学ぶため英国留学中にロックやダンス・ミュージックに出会い、早稲田大学第一文学部卒業後は音楽雑誌の編集部に入る。
その後フリーとなり、雑誌などの取材記事やライナーノーツなど執筆活動を続ける。
これまでに取材したUKミュージシャンはオアシス、コールドプレイ、アークティック・モンキーズ、ザ・リバティーンズ、モグワイ、ブライト・アイズなど多数。