SUI BONG / DENGUE FEVER

今回は、BECKのバンドメンバーが参加したクメール・歌謡・US・オルタナロックバンドを紹介します!
バンド名はDENGUE FEVER…デング熱という意味ですね。
デング熱というのは、東南アジアやインドなどでなる伝染病で致死率は10%らしくて、バックパッカーとかが時々かかってしまうんです。
まあ、メンバーはそれとは全く関係ないんですけどね。。
で、ジャケットの裏を見てもらえればわかるんですが、6人編成のバンドでボーカルが女の子、残りはみんなアメリカ人男性でその中に一人BECKのメンバーがいるというわけなんですよ。
で、この中心メンバーがバックパック旅行でカンボジアに行ったんだそうです。
そこでカンボジアのポップスに出会い、帰国してから、アメリカに住み着いていたボーカリストのChhom Nimol ちゃんという可愛いらしいカンボジア系歌手の女の子と出会いまして。
彼女はカンボジアのジャクソン5みたいな家の出身らしくて…つまり音楽一家ということですね。
カンボジアって、映画『キリングフィールド』などでもご存じの通り、1960年代までは日本や香港と同じでポップスや歌謡曲があったんですが、その後はポルポトによって音楽家は90%殺されちゃって…。
そこで残ってアメリカに亡命した人達の昔のCDで、クメール・ロックスというコンピレーションが出ていたりするんですね。
元々アメリカにはカンボジアの音楽シーンが多少ありまして、それにUSのオルタナロックの強者達が融合した、という感じのバンドなんです。
ボーカルの女の子はアメリカ生まれのアメリカ育ちなんですけど、音楽的には聞いていただければすぐわかると思うんですが、完全にオルタナロックのマナーなんだけれど、やってる音楽は日本の昭和エキゾ歌謡というか…ザ・ピーナッツの「モスラの歌」ってありますよね。あんな感じで(笑)
この曲の後半にクメール語のラップが入るんですが、これは日本初公開だと思うので、何言ってるかわからないんですけど、かわいらしいのでお許しください(笑)

サラーム海上(うながみ)

アフリカ、中近東など、第3国のHOUSE,HIPHOP TECHNOシーンにめっぽう詳しいツワモノライター。
大学卒業後、音楽ソフト販売、フランス留学、2年半の放浪、インディーズ系レコード会社、クラブ運営会社を経て「よろず風物ライター」としてTVブロス、ソトコト、STUDIO VOICE、MUSIC MAGAZINE、流行通信、フィガロ、PEN、SWITCH、POP ASIAなど連載多数。