2006.02.19

E ISSO AI (THE BLOWER'S DAUGHTER) / ANA CAROLINA & SEU JORGE

今日はですね、アナ・カロリーナという女性歌手とセウ・ジョルジという男性歌手の曲を持ってきました。
セウ・ジョルジは映画俳優としてもキャリアを積んでいて、去年来日もしていますし知っているという方もいるんじゃないでしょうか。
最近ではアメリカの映画でもデヴィッド・ボウイの曲をポルトガル語で歌ったりしていて、アメリカ・ヨーロッパでも注目される存在になっているんですよ。
一方のアナ・カロリーナは日本ではなかなかご存じの方いないと思うんですが、非常にドスのきいた声で女版レニーニにといった感じの存在ですかね。
日本で言うと…和田アキ子さん!と言うとちょっと大御所過ぎるかもしれませんが、そういう声をしているんですね。
一見ちょっと異質な二人なんですが、この二人がどこかで出会って、じゃあライブをやっちゃおう!と、そのライブ盤のCDを今日はお持ちしました。
彼らのオリジナル曲もあるんですが、今回紹介したいのは2003年に公開されたジュリア・ロバーツが出演していた映画のエンドロールに使われたダミアン・ライスのザ・ブロウワーズ・ドーターという曲を、アナ・カロリーナがポルトガル語の歌詞をつけてカバーしたんですね。
それをこの二人が凄くエモーショナルに歌っていて、特にセウ・ジョルジが自分のアルバム以上に素晴らしいんですよ。
アナ・カロリーナさんはここではベースも弾いたりチョッパーやりながら歌う曲もありまして凄くかっこいいんですよ。
その映像を見てみたいという方は、DVDも出ていますので是非そちらでご覧になってみてください!
今日のちょっと曇りがちな六本木の風景にピッタリの曲です。

ケペル木村

1986年に初めてブラジルへ渡り、帰国してから(有)中南米音楽でブラジル盤CDの輸入を担当。
コミュニティカレッジの講師、イベントの企画や主催、フリーペーパー『MPB』の編集発行人、CDのライナーノーツの執筆、レコード会社のライセンスのコーディネート、コンピレーションCDの選曲・制作など、ブラジル音楽に関することなら、何でも手掛けている。