2005.10.09

OUTONO / ROSA PASSOS

日本の方が人気が高いかもしれないROSA PASSOSという女性歌手のアルバムを持って来ました。
この人はブラジルの首都ブラジリアに住んでいるんですが、ご主人が政府高官らしんですよ。
お役人なんでなかなかブラジリアを離れて音楽活動を自由にすることは出来ないんですが、Joao Gilbertoが「君は僕のボサノヴァの後継者だよ」と言ったそうです。
本当に素晴らしい声で、最近ですと一昨年あたりにクラシックのチェロ奏者、YO-YO MAが『Obrigado BRAZIL』というブラジル音楽を取り上げたアルバムを作ったんですが、その時にフィチャーした歌手が彼女だったんです。
そのアルバムがリリースされた時にYO-YO MAはサントリーホールでライブをやったんですが、その時彼女も一緒に来日しました。
今、アメリカでも人気が出て来て、日本は十年以上前から来日しているんですけれど、かなりファンはいますね。
今日お聴かせする曲が入ったアルバムは彼女自身のオリジナル曲を集めたアルバムなんですけれど、今日の天気(曇り空)に合いそうな曲を選んでみました。
もの憂げなヴェルヴェット・ヴォイスを楽しんでいただきたいと思います。

ケペル木村

1986年に初めてブラジルへ渡り、帰国してから(有)中南米音楽でブラジル盤CDの輸入を担当。
コミュニティカレッジの講師、イベントの企画や主催、フリーペーパー『MPB』の編集発行人、CDのライナーノーツの執筆、レコード会社のライセンスのコーディネート、コンピレーションCDの選曲・制作など、ブラジル音楽に関することなら、何でも手掛けている。
ブラジルアーティストトの交流も深く、自身もパーカッショニスト、DJとしても活躍。