Backstabbers / Mark Morrison

96年に「Return of the Mack」という曲でU.K.チャートで大ヒットして、U.K.では90年代に初めて国内チャートのトップをとった黒人男性だったらしいんですけどね。
その後、アメリカでもチャート2位まで昇る大ヒットで、今ですとクレイグ・デイヴィッドですけれど、アメリカでヒットするU.K.黒人アーティストの先駆けみたいなものですね。
ただ、クレイグ・デイヴィッドと何が違ったと言えば…素行が非常に悪かった。
楽屋で暴れたとか、他のアーティストをディスしたとか、そのせいで同時期にいたU.K.のアーティスト達に散々非難されていました。
まぁそういう意味で良くも悪くも90年代半ばのU.K.黒人音楽業界の中心だった人物です。
アメリカのチャートをほぼ制覇したあと、この後どうなるんだ?と思ったら、スタンガンを持っていて逮捕され、そこから転落人生が始まる訳ですよ。
非常にラッパーっぽいですよね。
そのお務めを経てどうなるか?と思っていたら、”Death Row U.K.”と契約したという話があって、おっ!と思ったらその話もどこかに消えてしまい、3年ぐらい経ったあとに、知らないインディーレーベルからアルバムが出ました。
もうこれは”Re-Return of the Mack”と呼びたいですね。
約8年振りのアルバムが「Just A Man」というやつですね。
今日聴いてもらうのは「Backstabbers」というタイトルなんですけれど、Dogg PoundのDaz Dillingerが参加していまして、あとTray Deeも参加していて、西海岸のラッパーが参加していることで、ますますお務め感がでていますね。
そのTray Deeさんは現在お務め中ですしね。
人生の浮き沈みが彼の人生をどれだけ変えたんだろうって聴いてみても全然変わっていないんですよ。
タイトルも「Backstabbers」ということで、誰も信用出来ないとか、友達のふりをして実は敵だったとかいう意味なんです。
彼自身の人生もシンガーというよりかはラッパー的な暴れん坊転落系人生なんでね。
アルバム全体的にはもっとメロウで、U.K.らしい良い部分もあってただ歌は鼻声です。
都内の大型CD店には隅の方にひっそりと置いてあるので、昔聴いていた人も沢山いると思うので、その人達にはジャケットが素っ気なくても買ってあげなさいと言いたいですね。

丸屋九兵衛(まるやきゅうべえ)

牡羊座、血液型不明。一応、京都府出身。
早稲田大学第一文学部卒業。
浪人はしていないが、卒業までに5年かかる。
理由は勉強が好きだったから。
専門は文化人類学もどき。卒業論文はヴードゥー教関連。
1994年10月にbmr(BLACK MUSIC REVIEW)編集部に入る。
現在の肩書きは「編集マネージャー」意味は不明。
内職で早川書房の『SFマガジン』にて隔月連載。
免許・資格は皆無。機械にはめっぽう弱い。