Tongues Of Fire / 東京スカパラダイスオーケストラ

今日は思い切ってド・メジャーなところを持って来ました。
スカパラのニューアルバム「Answer」です。
東京スカパラダイスオーケストラ、結成15年!
もう他のバンドの追随を許さぬ存在感があって、僕は世代的にも同じ世代で、お互い違う場所にはいるけれど同じ音楽シーンで戦って来ているっていう、盟友みたいなイメージがあるんですね。
今回のアルバムですが、彼らがこの2年間の間に2回のヨーロッパ・ツアーと1回のアメリカ・ツアーをやってきて、ひとまわりもふたまわりも大きくなった、ものすごく熱い存在感を感じます。
スカパラの魅力ってなんと言っても、”ミュージシャンズ・ミュージシャン”と言うか、いろいろなところでコラボレーションするじゃないですか。
そのミュージシャンとしての実力が素晴らしい!
僕もセッションでスカパラのホーン・セクションを一度お呼びしたことがあるんですが、彼らにしか出せない味があるんですよね。
アレンジしたものを吹いてもらったんですが、いきなりその日に初めて渡した譜面なのにもうバッチリ”縦”が合うんですよ。
リズムがピタっときて、その場でいつものスカパラ・サウンドが聴けるという、このチームワークの良さ!
このミュージシャンとしての実力は、見逃せない魅力です。
この頃PE'Zなど、ストリート系の若いインストバンドが沢山でてきて、彼らがいるのはやはりスカパラがパイオニアとしてその道を切り開いてきているからではないかなと思います。
最近は歌ものを多くリリースしてきましたが、今回のアルバムはインスト炸裂!
アルバムにはCDの他にDVDが入っているんですが、このDVDには海外ツアーのライブの模様なんかも入っています。
そのライブですが、ものすごく熱いライブで向うのお客さんが彼らを歓迎しているんですよ。
全員が踊っているんです。
僕が想像するところでは、ヨーロッパ・ツアーとアメリカ・ツアーの経験を経て、”言葉はいらない”彼らにとっての原点回帰ですよね。
”スカという音楽にのっとってみんなで楽しもうぜ!”といったスピリットが満載のアルバムです。
僕の場合、アレンジャー、プロデューサーとしてレコーディングしていると、どうしてもホーン・アレンジとかって張り切りすぎちゃうんですよね。
セッション的にコードとかに沿って、どれだけかっこ良くしようか、どんだけ仕掛けを作ろうかってことを考えちゃうんですが、スカパラのサウンドを聴くと、ドーンッとユニゾンだらけ!
テーマを何回も何回も繰り返して、全員の息が合ったピッタリ合って、勢いのあるこういうストレートな形で出せるホーン・アレンジっていうのは彼らの売りだなと思っていて、今日聴いていただいた「Tongues Of Fire」もそうなんですが、中近東系のリフが血沸き肉踊る感じでですね、やっぱり熱い。
この中近東系のリフってこの頃、ケミカルとかデスチャとかも使っていて、最近きてるんですよ。
このエキゾチックな感じが、ここ半年ぐらいきてる感じです。
「Tongues Of Fire」はアルバムの一曲目に入っているんですけれども、この曲を聴いた瞬間に僕はもうノックアウト!!
やられた!!って感じでした。
世界リリースも決まったようで、3月にはイギリスの名門”Cherry Red レーベル”からベスト盤をリリースすることになっています。
スゴイ!
Cherry Red レーベル

亀田誠治(かめだせいじ)

日本音楽界稀代のプロデューサー、椎名林檎、スピッツ、平井堅、SOPHIA、堂本剛、DO AS INFINITY、FLOWなど、手掛けたアーティストは数知れず。
2004年夏から椎名林檎らと「東京事変」を結成。
アーティストとしても活動中。