This is for the poor / THE OTHERS

今日は世界で一番熱いゲリラバンドをご紹介しようと思いまして、”THE OTHERS”というロンドンのバンドを持ってまいりました。
今、世界のロックシーンでどこが熱いかと言えば間違いなくロンドンです!
ロンドンのイーストエンドという半径500mぐらいの範囲の地区なんですが、そこがどこよりも面白いですね。
THE LIBERTINESというパンクバンドが2002年にデビューしましたが、彼らがきっかけではあるんですが、そこからイーストエンド界隈にどんどんバンドが集まってきて、今となっては街中でパンクバンドが演奏している状態なんですよ。
”THE OTHERS”もどこでライブを演っているのかといえば、地下鉄の駅の車内や木の上、トラックの上などでゲリラ・ライブをして、300〜400人ぐらいのファンを集めるんです。
しかも全てのライブが無料なんですよ。
どうやってこのゲリラ・ライブを知るのかというと、ホームページでゲリラ・ライブ開催のちょっと前に公表したり、ファン同士がメーリングリストをやっていて、携帯で誰かが「今日の夜、あそこのパブで演奏するらしいよ!」といった情報を流すとお客さんが集まるといった告知方法を使っている、草の根バンドなんです。
イギリスのバンドでは珍しくSONIC YOUTHに影響を受けていて、ちょっと音響っぽい感じが入っていて、クラッシュやピストルズのパンクとはまた違っていて、多分これをライブで聴くとまた面白いと思います。
来日はまだ決まっていないんですが、ただ本人たちは来る気バリバリで、公式にお金を払う会場には興味が無いらしく「日本にしか無い場所、神社みたいなところはどうだろう?」なんて、今から日本のどこでゲリラ・ライブが出来るのかリサーチをしています。
もしゲリラ・ライブに最適の場所を思いついた人がいましたら、自分たちのホームページに自分の携帯電話の番号を載せているので(本当です!)、連絡してあげてみて下さい(笑)。
バンドの高尚さとかがなくて、あまりにも身近すぎて貧乏臭いって話もあるんですけどね。

唐沢真佐子(からさわまさこ)

音楽雑誌『スヌーザー』編集部/1975年生
短大在学時より、音楽系フリーペーパーなどで執筆を始める。
同時期に、現在の編集長である田中宗一郎と出会い、97年の『スヌーザー』創刊より同誌の編集、及びライターとして携わる(現在『スヌーザー』は隔月刊で通巻45号まで発行)。
その間、数百に及ぶ国内外のアーティストへの取材を行っている。
主にアメリカ、イギリスを中心とした80年代後半以降のオルタナティヴ・ミュージック、ギター・ロック、ハード・コア・パンクといったジャンルに特に明るい。
また2000年代以降は新人アーティストの紹介も積極的に行っている。
また、同じく海外アーティストの作品のライナーノーツなども多数執筆。