2025.08.03

追悼、オジー・オズボーン。
去る7月22日、ヘヴィメタル界の帝王、オジー・オズボーンさんが76歳でこの世を去りました。地元、イギリスのバーミンガムで歴史に残る最後のコンサートを行い、ファンに別れを告げてから、17日後の見事な幕引きでした。

1968年に結成されたイギリスのバンド、ブラック・サバスのフロントマンとして、さらにソロでも活躍! 全世界で1億枚以上のアルバムを売り上げ、数々の音楽賞に輝き、2006年にはブラック・サバスとして、2024年にはソロ・アーティストとしてロックの殿堂入りを果たしているが、なによりもヘヴィメタルというジャンルを切り開いた偉大な先駆者!

数々の仰天エピソードを残したオジーだが、一番有名なのは、コウモリの首食いちぎり事件。観客がステージに投げ込んだコウモリを、オモチャだと思ってガブッと食いついたら生きていたという、伝説の事件!

音楽性、ルックス、コウモリ事件のおかげで、おどろおどろしいイメージがあったが、それをくつがえしたのが、オズボーン一家の私生活に密着した『ジ・オズボーンズ』(2002〜2005年)。オジーが意外にも良きパパであることがわかり、人気が爆発。妻でマネージャーのシャロンや、娘のケリー、息子のジャックも一躍有名に!

7月5日にオジーの地元バーミンガムで、《Back to the Beginning》と題した最後のコンサートが行われた! このコンサートのために、ブラック・サバスのオリジナルメンバーが20年ぶりに集結。さらにメタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズ、アンスラックス、パンテラ、スレイヤーなど、ハードロック/ヘヴィメタル界のスーパースターたちがゲスト出演!

オジーは立つことができない状態だったので、玉座に座ったままパフォーマンス。最後はブラック・サバスの1970年の曲「Paranoid」で締めくくった。

オジーの最後のコンサートはチャリティで、子供達の病院や、医療団体のために、270億円の寄付を集めたそう。

ライブ終演後のバックステージでは、オジーの娘ケリー・オズボーンに、恋人であるスリップノットのメンバー、シド・ウィルソンがプロポーズ! しかも父親、オジーの目の前で!

ケリーはもちろん、イエス。コンサートでファンに感謝と別れを告げ、ミュージシャン仲間たちに称えられ、置き土産に巨額の寄付金を残し、娘の婚約まで見届けた。なんてすばらしい幕引き! それから17日後、オジーは自宅で家族に見守られながら息を引き取ったそう。

改めて、オジー・オズボーンに、Rest In Peace。