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Guest : 津田昌太朗(音楽フェス情報サイト「Festival Life」編集長)
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「Festival Life」編集長の津田昌太朗さんを迎えて、秋フェス特集!
クリス:夏が終わってもフェスは終わらない。秋フェスのおすすめと題した特集をやりたいと思います。フェスのことはこの人に聞け。ご登場いただくのはこの方です。 津田:音楽フェス情報サイト「Festival Life」編集長の津田昌太朗です。よろしくお願いします。 クリス:どうも。お久しぶりです。J-WAVEではお馴染みの津田さん、色々な番組に出演されておられまして、音楽フェスのこと色々教えていただいておりますけれども、津田さんは年間どのくらいフェス行かれるんですか? 津田:そうですね、基本的に週末は音楽フェスにいるので国内外合わせると、3、40ぐらい。 クリス:3、40? 津田:はい。大体週末が50個しかないんですけど。 クリス:だから、もうほぼ毎週どっかに行ってる。 津田:そうですね。それで言うと昨日も音楽フェス行ってきて、今日もこの後。 クリス:なんでそんなにフェス好きなんですか? 津田:なんかやっぱ人が集まるお祭りみたいなのがやっぱりすごい好きで、元々は音楽から入ってはいるんですけど、人が集まったり、そのフェスのおかげでどこかに旅するみたいなも好きで。それがライフスタイルになってるので。これがなんか仕事なのかプライベートなのかもよくわからない感じになってます。 クリス:ま、そうすると音楽フェスのみならず、ね、最近グルメフェスだったりやったりとか。 津田:ほんとにそうですね、はい。 クリス:あとは、あの、バーニングマンみたいなね、アートに特化したようなフェスもあるけど。 津田:フェスがいろんなものとやっぱりくっついてくるというか、流行ったものがあれば、例えばサウナフェスとか。 クリス:サウナフェス? 津田:カレーフェスとか。何でも流行りがあれば、それに音楽フェスがくっついて、音楽がくっついてくるみたいな現象があるので、週末が足りないです。 クリス:それだけあのフェスが大好物だという津田さんですけれども、ちなみに今日本で音楽フェスって年間どのくらいの数があるんですか? 津田:はい。僕が運営してる「Festival Life」というサイトには大体年間平均して400から500ぐらいの音楽フェスが掲載されておりまして、もちろん規模の大小はあるんですけど、なんかこう夏っていうイメージ多いじゃないですか。最近はでも夏だけじゃなくて、やっぱり春とか秋とかなんなら暖かくなってきてるんで、冬まで音楽フェスがやってるので、僕が毎週フェスに行き続けることができる。毎週どこかしら全国で何かやってるっていうのが、今の音楽フェスですね。 クリス:かなりちょっと僕もびっくりしてる数字なんですけれども、例えばじゃあフジロック、最初にあの天神山で開催されたのが1997年だけども、2001年に比べてどのくらい、どのくらい数が増えました? 津田:そうですね。正式なデータがどっかが出してるわけじゃないんですけど、僕らのサイトとかで調べると本当に初めて年間3、40とかしかなかったんですよ。 クリス:それが大体2000年代。 津田:はい。で、それから2000年代中盤ぐらいにこうアウトドアブームとか、こうキャンプブームとかいろんなブームがあって、その上でフェスが定着してきて、いわゆる4大フェスと言われるものがあったりだとか、フジロックも10周年を迎えてとかっていうので一気にこう2000年代中盤ぐらいから増えていったっていう感じですね。 クリス:それがもう100超えて。 津田:100超えて、どんどんどんどん増えて。2011年の震災あたりから結構その地域とフェスみたいなテーマで、なんかこうメッセージを持って開催されるフェスみたいなのが増えて、そっからこう2、300とかになってきて、でもう2010年代中盤ぐらいからはもう400ぐらいになって、そこから、コロナ禍とかもあったんですけど、平均してこれぐらいが開催される。 クリス:コロナ禍はお休みはあったけれども、減ったということではないと。 津田:ないですね。それていうと今年出てるデータとかで言うと、フェスに行ってる人数とか市場規模は過去最高の数値に2024年とかもなってる。 クリス:では、国内の秋フェス、おすすめをご紹介していただきたいんですけれども。 津田:まず、1つ目が、9月20日、21日に岐阜県で開催される「中津川 WILD WOOD」というフェスをピックアップしました。 クリス:はい。 津田:で、このフェスはですね、フェスの聖地“中津川”って言われてこうピンとくる方もいるかもしれないんですけども、中津川って元々1969年が「全日本フォークジャンボリー」っていう日本最古のフェスみたいなのが。 クリス:最古のフェスなんですね。 津田:最古のフェスと言われてるのが開催されていたのが中津川って町なんですけど、そのDNAを受けて2013年から23年まで「中津川 THE SOLAR BUDOKAN」という佐藤タイジさんが主催してるフェスがあったんですけど、それが一旦お休みになって、こうチームの若返りということで、運営チームもちょっとガラっと変えて、主催チームがあの同じ人もいらっしゃるんですけども、新しい若い血を入れてことで今年新しく生まれ変わるのがこの「中津川 WILD WOOD」っていうフェスになっていて、ブッキングも今まで通りの「中津川 THE SOLAR BUDOKAN」らしいこうロックなアーティストもいながら、新しい世代のアーティストも加わって、新世代の幕開けみたいな感じのフェスで中津川が今盛り上がってると。 クリス:はい、タイジはこの間会いましたけれども。 津田:あ、本当ですか。タイジさんあのセネガルでソーラーブドウカンが今やりたいっていうようなこと言っていて、セネガルでやるまではこのフェスには出ないって宣言しました、ホームページで。 クリス:あの人らしいですね。 津田:そうですね。タイジさんらしい。 クリス:なるほど、続いては。 津田:はい、続いては、これ10月になってしまうんですけど、10月4日、5日に開催される兵庫県の「MASHUP FESTIVAL kobe」というフェスです クリス:はい。 津田:これあまりご存知ないと思うんですけど、初開催のフェスなんですね。で、これ面白いのが、兵庫県ってこう面白いローカルなフェスがたくさんあるんですけど、そのローカルフェスの7つが集まって1つのフェスをやろうという前代未聞の、、、 クリス:え、それっていわゆるその地域で色々会場があの同時に開催するっていうことですよね? 津田:神戸のベイエリア、港町にステージが5、6個置かれるんですけど、そのステージがそれぞれ別の兵庫県のフェスがこうプロデュースするっていう、フェスの万博みたいな感じですかね。 クリス:そそうか。あの、ちょっとサウスバイサウスウェストっぽい感じ。 津田:だから主催がある意味違う、ブッキングのテーマもそのステージによって違うっていうのがあって、なかなかこうフェスの主催者とかフェスってね、混ぜるな危険と言いますか、こう個性的な人が多いですから、先ほどの佐藤タイジさんもそうですけど、個性的な人が多いんですけど、1つにまとめてしまおうという。で、それを兵庫県として打ち出していこうみたいなイベントがあって、僕、実は地元が兵庫県なので主催者もよく知ってるんですけど、そこ1つ1つのフェスだけじゃなくて、いろんなフェスの主催者が集まって1個をやって兵庫県を盛り上げようという動きが。 クリス:でも逆に賢いですよね。あの、食い合っちゃうケースって、フェス多すぎると、ここに行くということはこっちには行けないっていうことになり、選択強いられますもんね。 津田:そうなんです。それでその自分たちのフェスにまたその春とか夏にやってるフェスにこの秋で見本一的に紹介して、また帰ってきてくださいねっていう役割も果たしてるんで、今までない取り組みなので、これがどうなるのかっていうのはなかなかこうローカル×フェスっていう意味では新しい取り組みだなという感じです。 クリス:なるほど、続いては何を紹介してくれますか? 津田:はい、次が10月18日に開催される大分の「いい湯だな」というフェスを。 クリス:いい湯だな。 津田:はい。 クリス:もう名前がいいじゃないですか。 津田:はい。これまさに名前の通り、温泉県大分ですよね。その別府市で開催される温泉都市型フェスとなっておりまして、温泉街の映画館とかホテルが会場になっていて、アーティストもこう都市型のいいアーティストが出るんですけど、面白いのが15時から16時ぐらいの1番フェスがいい時間にアーティスト誰も演奏しないんですよ。温泉タイムっていうのがあって、温泉がヘッドライナーですよと。皆さんここは温泉に入ってから夜のライブを楽しんでください。 クリス:じゃ、15時から16時は無音なわけですね。 津田:無音です。街何もやってない。みんなその町の温泉。いろんなところでこう1日で入れるお湯があったり、宿のお湯もあるんで、そこに入って体を清めてから音楽を楽しみましょうじゃないかと。そういうフェスになってまして。 クリス:まさにいい湯だなという。 津田:まさにいい湯だなで。僕去年実際に行ってきたんですけど、本当浴衣着て、こうライブ見て、でまた入ってみたいな。朝風呂入ってから行くみたいな。で、トークショーとかも充実してて、それこそこう町とフェスっていうのをすごい押し出していこうっていうので、別府市の市長が来てお話をしたりだとかもしていて、で、若いチームが作ってるんですよ。あの大学生が多い町なんですね、別府って。だから若いチームがそういう町を盛り上げるにあたってフェスをやっていこうっていうようなことをやっていて、かなり面白いフェスなので、ぜひね、こう旅というか、もうね、ちょっとこう夏フェスとはまた違う、こうちょっと遠くまで行って温泉入りながら音楽も楽しむみたいなのが。 クリス:10月18日ね。 津田:はい。 クリス:いい湯だな。 津田:いい湯だな。ちょうど土曜日なんでクリスさんも。 クリス:あ、行けます。 津田:日曜日じゃなければ。 クリス:行けますね。 津田:行けるかも。この番組がなければ。 クリス:いやいやいや。なかったら困っちゃいます。 津田:何かなければ、収録とかなければ。 クリス:ドリフのカバーフェスではございませんからね。 津田:いい湯だなと。 クリス:はい。10月18日土曜日開催です。そして同じく、10月18日土曜日なんですけれども、もう1つ、これはちょっと離れたところ。 津田:はい、同じ日程なんですけど、またまた日本の南の方なんですけど、「MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL」っていうのがありまして。 クリス:宮古島! 津田:これ日本最南端のロックフェスという感じで、沖縄の宮古島で開催されるフェスなんですけれども、これ元々その離島の子供たちに本物の音楽を聴かせたいっていうことで、本当地元の有志が始めたローカルフェスがもう十何年っていう風に続いて、今でも開催されてる。僕これも去年参加してきたんですけど、めちゃくちゃラインナップも豪華で、例えば今年だとELLEGARDEN、BRAHMAN、そしてこう今を時めくFRUITS ZIPPERとか。それで、ORANGE RANGEという沖縄らしいアーティストと今を時めくバンドみたいなのが一気に見られるっていうものすごいロックフェス、今のロックフェスみたいなものが体感できるので、これがまた宮古島で見れるっていうのが。 クリス:ねえ。 津田:ま、フェスも素晴らしいんですけど、宮古島自体が素晴らしいんで。なかなかフェス会場まで行かずに僕は結構町で観光して、またライブに行くみたいな感じの、あの宮古ブルーの中でこう、会場の中に砂浜もあるんですよ。 クリス:ねえ、だから10月18日だ、まだまだ泳げる。 津田:夏です。 クリス:夏! 津田:だから夏フェス終わらした、今日秋フェス特集ですけど、夏を終わらせたくない人はこの10月18日まで宮古島で夏フェス締めくくっていただけたらなと。 クリス:なるほど。 津田:細美さんが泳いでました、海で、去年。 クリス:細美さんが? 津田:はい。誰も喋りかけられませんでしたけど。 クリス:結構かなりね、いい感じにあの、あのグラフィックなね、あの体をされておりますんでね。 津田:泳いでいらっしゃいました。 クリス:はい、そうですか。はい、そして、国内以外。アジアのフェスも面白い。 津田:そうなんです、国内たくさん紹介したんですけど、アジアもやっぱり今すごい。 クリス:どんな感じですか、今アジアの。 津田:そうですね、タイとか韓国とか、僕もなんか、なかなかこう欧米よりアジアのフェスが今すごい面白いって言ってるんですけど、秋にすごい行きやすい海外フェスあって。 クリス:うん。 津田:香港の「Clockenflap」というフェスが。 クリス:全然香港っぽくないんですけど。 津田:そうですね。欧米勢から、それこそ日本勢も出演して、過去にはこうYOASOBIがヘッドライナーを務めたりだとか、今年もラインナップかなり豪華になって、Beth Gibbons出たりとか、SPARKS出たりだとか、かなり有名なんですけど、やっぱ近いんですよ。香港近いですし、さらにこうツアーとかも今発売されてて、もう普通に日本からツアーで行って宿取って、フジロックとかこうなんか地方のさっきの宮古島行くみたいな感じで、もう空港飛んで都市型フェスなんで、簡単にいけるので、こう夏フェスでまだ燃え足りないっていう方は地方フェスもいいですし、アジア行くのもいいかなと。 クリス:なるほどね。面白い。これ香港だとどのくらい、2時間ぐらい? 津田:3時間ちょっとぐらいで行けますね。で、駅からまた近いんですよ。 クリス:うん。 津田:空港着いて3、40分ぐらいでもう中心街でやって、駅降りて5分ぐらいのとこでやってるので。 クリス:どういう会場なんですかね?結構香港だと町中かなり密集してるじゃないですか。 津田:そうですね、あの香港の香港島の方のその島で開催されるんですけど、その公園みたいなのがあって、本当にこうベイエリア。日本でいうお台場みたいなところで開催されます。 クリス:なるほど。あのね、色々すごい勉強になりましたよね。国内だけじゃなく、ちょっと近い外国にも面白いフェスがたくさんあるということですが、あのちなみに津田さんが昨年出した本のタイトルが『フェス旅』。 津田:はい。 クリス:日本全国にある150以上の音楽フェスを掲載した、ガイド書ということなんですけれども、私の目の前にありますけれども、あのね、すごい、かなり念入りに、こと細かに。 津田:そうですね、出版社の人もちょっと怒ってましたね、こんな情報多すぎるって。僕が全部載せたいって言って。それで、ほとんどのフェスの主催者からコメントまでいただいて。 クリス:150以上のフェスが掲載されているということですよね。あとこの『ワールド・フェスティバル・ガイド』っていうのもね、出されていまして、これは海外の。 津田:先ほど紹介した香港のフェスとかいろんなもの。これコロナ禍前に出したので少し情報古いんですけど、海外のものもあるのでぜひ、夏フェスで燃え尽きてない方は、地方か海外に行っていただきたらなと。 クリス:これからフェスってどういう風に進化してきますかね? 津田:そうですね、やっぱ地域とやっぱもっと密接に結びついていくというか、よりこのコロナ禍を経て地域を盛り上げるためにっていう、地域の中でどうフェスが活用されていくのかっていうのがテーマになってくるのかなと思うので、そういったところで地域との取り組み、ローカルフェスっていうのはすごい大事になってくるかなと思います。 クリス:もう地方フェス、あのローカルフェスっていうね、あえて使われておりますけれどもね。はい、すごい勉強になりました。 津田:はい。 クリス:ということでフェス、夏フェスはまだ終わらん。 津田:まだ終わらない。 クリス:まだまだ終わらない。 津田:皆さん楽しんでいただきたいなということで。 クリス:今日は秋の音楽フェスを特集しました。「Festival Life」編集長の津田昌太朗さん、どうもありがとうございました。 津田:ありがとうございました。
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