2025年06月29日の放送にいらしたゲストの方々です。

Guest : 久保田利伸


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〇5年ぶりに久保田利伸さん登場!
・今年デビュー40周年
クリス:今年でデビュー40周年!おめでとうございます。
久保田:「10年ぐらいはやれるかな」って気持ちでデビューした記憶はあるだけど、25越したあたりから「長くやれてるなー」ってなって、30、40っていうは予想外です。
クリス:40ってはやっぱりでかいですよね。1985年に作曲家としてデビューし、その翌年にシングル『失意のダウンタウン』でソロメジャーデビューを果たしましたけど…。
久保田:『失意のダウンタウン』って曲は確かにデビュー曲なんですけど、デビューの時すごい力入って、デビューの前に"すごいぞテープ"っていう業界にだけに配ったデモテープで、俺が好きなことばっかりやって、洋楽カバーしたりとか、人に作ったラップの曲をやったりとか、そういうのが3つ4つ入ってるやつが大反響だって、それで「デビューでアレを超すものをやんなきゃ」っていうので、ものすごく力が入っちゃって『失意のダウンタウン』ってガチガチのレコーディングだったんですよ。同じタイミングで『流星のサドル』っていう曲があって、こっちはもうただノリで歌っちゃえって曲で、『流星のサドル』の方が俺のデビューのイメージが強いかもしれない
クリス:それは『流星のサドル』って曲の方が勢いがあったってことなんですかね?
久保田:明らかにそうです。肩に力が入っていないというか、力が入っちゃったとしてもいい意味でそのまま伝わっちゃう曲っていうか、まぁデビューのシングルだから逆に初々しいっていうのはあるんですが…
クリス:じゃあ最初の1曲でプロの緩急っていうのはそこで諭した感じですか?
久保田:いや、そんなことはないね。何もわからないっていうか、うまくいかないってこともあるし、うまくいっちゃったってこともあるし、曲をどうやって作っていいかわからないってときもあるし、これやるとみんな嬉しがるなみたいなのもデビュー前後の1年考えながらで、アルバムが1枚出て、2枚目出てってあたりで、曲の自分のスタイルみたいなことは学んでいったかなーという…。まぁ5年くらいするとわかんないことあんまりないみたいな感じかな。
クリス:でも80年代のあの1年の密度ってすごいですよね。
久保田:自分の年齢もあるけど、いろんなことが新しくって楽しくって、いろんなことがありましたよね。

・新曲「諸行は無常」について
クリス:これは悟りの境地に踏み行ったという…
久保田:そんな感じですよね。「諸行は無常」だと。世の中はずっと変わっていくので、いいことは長く続かないとか、悪いこと起こるぜとか、そういう意味の方が強いとは思うけど、この曲を最終的に「諸行は無常」にしたのは、歌詞書いてたらそういうことよりも、無常の世の中でも無常なりにミラクルもきっと起こるぜっていう、そういう方向に行っちゃったのでそういうタイトルにしちゃえっていう…。
クリス:そう聞くとニュース番組にぴったんこ!
久保田:結果ぴったんこですし、ニュース番組ではじめお話をいただいたときに、夜中にみんな見るので、「明日きっとうまくいくよ」っていう…。
クリス:それは番組サイドの依頼ですか?
久保田:そうです。番組サイドのリクエストというか、イメージをもらってそこで夜中だけどちょっとアップテンポにしようかなと思って、言葉の内容も明日笑顔で朝迎えられるようにしようかなと思ったところです。
クリス:ニュース番組にはピッタリですね。特に夜中に明るいアップテンポな明るい曲っていいですよね。
久保田:そこはちょっと冒険だったんだけど、過去にその番組でエンディングやった人とたちのを何曲か聞かせてもらって、結構みんなイケイケのマイナー系というかが多かったんで、この曲はポップすぎるかなと思ったけど番組の方でも気に入ってくれたんで、めでたしという。
クリス:ちなみに久保田さん、依頼されたことを適用してNG出されることってあるんですか?
久保田:NGはなかなか出ないね。たまたま出ないなってのもあったけど、あとコツとしては提出期限のギリギリに出す。早めに出すとNGでなくても、「もう少しこうして下さい」っていうのは人の勝負運としてはありがちですから…。
クリス:わかります!
久保田:曲作りだけじゃないでしょ?
クリス:すべてにそうです。デッドライン間近だとOKが出やすいっていうね。わかるような気がするなー。
久保田:これはね、裏技に近いですけど…。

恒例のガチャタイム
Q.ライブの差し入れで一番うれしいものは何ですか?
久保田:これはこのあいだ熊本でもらった晩白柚
クリス:晩白柚?
久保田:知らないでしょ。スイカの大きさの柑橘類の一個なんですけど、地元では一番有名なもので、柚子のでかいのみたいな…。それ食べるってよりも、貰った翌日それ持ってステージに出て「こんなものがあります」「こんなファンキーなもの貰いました」と。これは嬉しかったですね。こういうステージネタになるのが嬉しい。
クリス:嬉しい裏切り、驚きがあるものがうれしいと。

Q.最近、健康のためにやっていることは何ですか?
久保田:針!
クリス:針!?
久保田:人生で針大っ嫌いで、1回腎性でやったことあるんだけど…。コレやってることじゃなくて、やんなきゃって思ってることなんですけど、コレ某俳優さんに勧められて、針の治療院まで紹介されて、1回行ってそれが怖いんだよねー。針って。でも効果はあったの。でもそれが怖くて行ってない。行くと効果があるなっていうのはわかってる。入れるときがズーンと深くて痛い可能性があるでしょ。ない?
クリス:俺は結構、針は大丈夫かもしれない…。
久保田:紹介してもらったとこの2回目は行ってないんで…。
クリス:小さい頃から注射は嫌い?
久保田:いまだに嫌い。いまだに注射お医者さんに行って、予防接種とかする時も声出させてもらう
クリス:え!?
久保田:「俺針入れる瞬間声出すけど、びっくりしないでくださいね」って初めに言っておいて、刺すときに「オーン」って。これで痛みはなくなる。
クリス:それだと看護師さんがブレたりしないですかね?
久保田:確かにね。確かにそうだけど、その前にやわらげといて。
クリス:見れます?自分が注射売ってる瞬間
久保田:全く見れない
クリス:俺もいまだに見れない
久保田:じゃあダメじゃん
クリス:ダメだよね。アレは怖いよね。
久保田:なんか針に強いのかと思ったらダメじゃん。臆病者だ



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Guest : 佐潟敏博(SMASH 取締役社長)


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フジロック・フェスティバルを主催する株式会社SMASHの佐潟敏博さん登場!

クリス:フジロックまであと1ヶ月切りましたが、今はどんな準備をやっているんですか?
佐潟:今は最終的な詰めをやっているところで、いろんな宿泊の移動だったりとか、最終的なエリアの調整、今年は人が増えそうなのでトイレの増設などですね。
クリス:ステージの設営とかって始まってるんですか?
佐潟:7月半ばからですね。
クリス:そんな早くステージ立っちゃうんですか?
佐潟:立てますね。
クリス:なるほど。ちなみにSMASHの社長になられたということで気分はいかがですか?
佐潟:社長になった気分ですか。めちゃくちゃプレッシャーですね。(笑)
クリス:そうですねよ。
佐潟:やっぱり、フジロックという看板があるので、今年どうしていくんだというプレッシャーは感じます。
クリス:だから、SMASH、フジロックの舵取りをされてるわけですもんね。そして、今年は2月21日に出演者の第一弾を発表して、早かったですよね?
佐潟:毎年、2月頭に日割りを出さずに洋楽組を発表して、3月に日割りと日本のアーティストも発表するという感じでやってたんですけど、1ヶ月あくと、3日券しか動かないというジレンマがあったというのと、去年のセールスが予想以下だったので、今年は変えるチャンスかなと思って、日割りと日本のアーティストも出して、お客さんが買いやすいような発表の仕方に変えましたね。
クリス:その中で今年もフジロックらしいブッキングもありつつ、びっくりしたのは山下達郎さん。これは痺れましたね。
佐潟:まさか決まるとは思ってなかったですね。
クリス:これは以前からラブコールは送ってたんですか?
佐潟:そうですね。なかなかタイミングが合わなかったんですけど、今回はうまくタイミングがあったという感じで。
クリス:それで、ヘッドライナーなんですけど、初日がFred Again..、二日目がVulfpeck、三日目がVampire Weekendということで、このVulfpeckを持ってきたというのがいいキャスティングだなと感じました。これ、日本の音楽ファンにとって期待ですよね。
佐潟:元々、Vulfpeckは、FIELD OF HEAVENで出そうかなというアイデアは数年前からあったんですけど、一昨年のCory Wongのフジロックでの盛り上がりと去年の単独の盛り上がりを見て、これはフジロックのヘッドライナーらしいものになるなと思ってブッキングしましたね。
クリス:佐潟さんが一番こだわったブッキングってなんですか?
佐潟:Vulfpeckと達郎さんを一緒に出したいというのが一個と、達郎さんの下に誰を持ってくるのかというところで、James Blakeをここに置けたのがこだわりあるブッキングができたなと。
クリス:過去にWHITEでのJames Blake見ましたけど、あそこのステージでの印象はすごく残ってますね。
佐潟:僕も初来日でリキッドルームで見たのが最初だったんですけど、その時もすごい衝撃的だったので、すごくフジロックらしいアーティストだと思っているので、今年も出てもらえるというのが非常に嬉しいですね。
クリス:あと他にこだわりのキャスティングというのはどこでしょう?
佐潟:あとは、HAIMと羊文学。女性っていうところもあるんですけど、この辺もうまくはまったなという感じはありますね。
クリス:なるほど。そして、初日のWHITEのトリが再始動したSuchmosを入れてますが、この辺りの狙いは?
佐潟:そうですね。復活するというのは去年から聞いていて、どこに入れるのがいいのかなと考えた時に、過去、WHITEでトリを務めた日本人って電気グルーヴしかいないんですよ。それで、トリでどうだろうと向こうと話した時に、快く引き受けてくれて、このWHITEのSuchmosっていうのもいいブッキングができたのかなと思いますね。
クリス:そもそも、フジロックのブッキングポリシーってあります?
佐潟:一応、マーケットとか気にするんですけど、ずっとやってきたのはそのバンドの演奏や映像を見たときにフジロックのステージに合うのかどうかっていうインスピレーションを大事にしていて、直感ですけど、自分のイメージに合うかどうかを大事にしようと思ってますね。
クリス:ちなみに、洋楽邦楽のバランスって考えます?
佐潟:一応考えていて、97年から比べると、メインステージの洋楽の割合は減っているんですけど、一個気にしているのは5割は切らないようにっていうイメージでブッキングしてますね。まあそこは洋楽フェスをやっているところで譲れないポイントかなと思っています。
クリス:アジア系のアーティストってどうですか?
佐潟:HYUKOH & Sunset Rollercoasterが初日GREENに入ったっていうのが、これまでアジアのバンドでいなかったと思うので、あとはBalming Tigerとか?やっぱりアジアは意識しないといけないなと思っているので、こういうのはやっていきたいなと思っています。

クリス:この番組には、これまで社長を務めていた日高さんが何度も出演してもらっているんですが、日高さんから受け継いでいるものってありますか?
佐潟:日高がよく言っていた「ロックなことをやれ」っていうのがあって。
クリス:ロックなこと?
佐潟:それはジャンルの意味ではなくて、僕的に捉えているのは流行に左右されずに自分のかっこいいものをやっていけということだと思っているので、それは引き継いでいきたいなと思っていますね。
クリス:なるほど、一過性の流行りに流されずにという感じですかね?
佐潟:流されがちなんですけどね、、、
クリス:ハッハッハッハ!難しいですよねそのあたりは。でも、僕はフジには先見の明があるなと思っているんですけど。え!フジに来てたのっていうバンドとか結構あって、そこを見つけ出すテクニックっていうのはどんなところなんですか?
佐潟:あれはもう日高の感性でしかないですよね。以前でいうと、ヨーロッパに旅行しに行ったときに空港で買ったCDが良かったから呼んでこい!って言った、RED HOT CHILLI PIPERSとか。その辺はまだ僕には真似できないことなので、すごく尊敬しているところではありますけどね。
クリス:SMASHの社員さんはみんなアンテナを張り巡らせている感じなんですか?
佐潟:そうですね。はい。
クリス:こういうのライブを見てなのか、音源を見てキャスティングをするんですか?
佐潟:音源が多いですね。あとはYouTubeでライブ映像を見てっていうのが多くて。なかなか現地行ってっていうのがないんですけど、この間はスペインの「プリマヴェーラ・サウンド」行っていろんなバンド見たんですけど、今後はもっと自分に限らず増やしていきたいですね。
クリス:ちなみに今年のフジロックからチャレンジしていることってありますか?
佐潟:新しいことではないんですけど、2014年以来、オレンジ・コートが無くなって、オレンジエリア自体寂しくなっていたんですけど、ちっちゃいですけど、今年からオレンジに新たなステージをっていうのが新しい試みですかね。
クリス:佐潟さんにとって、フジロックのここは継承していきたい、ここは変えていきたいっていう部分ってあります?
佐潟:これまで日高が言ってきたフジロックのイメージのまま進んできてて、新しいことは日高以外から出てこなかったんですけど、そういう新しいことを増やしていかないといけないなと思っていて、日高とは違うテイストでやっていけたらなと思っていますね。



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