2021年12月19日の放送にいらしたゲストの方々です。

Guest : クリープハイプ


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NEWアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』をリリースしたクリープハイプ!

クリス:コロナはどうでした?
尾崎:ライブがなくなったり大変なこともあったんですけど、なかなかデビューしてから、ここまで止まる時間がなかったので、いいきっかけでしたね。
クリス:尾崎さんは、今年の初めに、初の純文学作品「母影(おもかげ)」が、芥川賞の候補作にノミネート!すごいですね!
尾崎:コロナ禍で書いた小説なんです。悔しい想いをしていたんですけど、そこに対してやり返すことができたな、というのはあります。
クリス:コロナ禍で執筆されたということですが、カオナシさんやほかのメンバーはどうしていたんですか?
長谷川:ジタバタ、いろいろな音楽を小さな動画で発信したりするのもちょっと僕たちっぽくないなという風に思っていたんです。僕はけっこう音楽とは離れていました。理想の戦い方ができないから、尾崎さんが『母影』という執筆をしてくれたのがすごく嬉しかったです。
クリス:長谷川さんは何をしてたんですか?
長谷川:恥ずかしながら、体を痛えてました。
クリス:いいじゃないですか!
尾崎:こっちが脳をこねくり回しているあいだに、体を鍛えて!
長谷川:申し訳ないです笑
クリス:それでムキッとなりましたか?
長谷川:ちょっと脚が長くなりました。
クリス:なんで!?
長谷川:ヒップアップだと思うんですが、お尻の位置が上がったということで。
クリス:すばらしい。そんなクリープハイプの、およそ3年ぶりとなる最新アルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』がリリースになりましたが、タイトルにはどんな意味があるんですか?
尾崎:夜が好きで、曲とかも夜に作るんですけど、夜って終わるじゃないですか。でも、それも曖昧で、どこまでが朝なんだろうって。その曖昧さに救われる時もあって、このタイトルが自然に思いつきました。朝って自分にとって爽やかねものではなくて、にじり寄ってくるものなので。
クリス:分かります!歌詞の一部が、アルバムタイトルにもなっている「ナイトオンザプラネット」は、同タイトルの映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」から着想したとか?
尾崎:1回しか見たことないんですけどね。
クリス:そうなの!?
尾崎:その感動で終わらせたくて。でも、周りの人がこの曲をきっかけに見てて、すっごい見たいんですよ。

クリス:サウンド面では、“楽器を鳴らしすぎないこと”にこだわったとか?
尾崎:僕のギターがすごい邪魔だなって思って、バンドサウンドに飽きてきて。メンバーに伝えた時は、驚いてましたけどね。カオナシはそうでもなかったけど。
長谷川:そうですね。この曲に関しては、ベーシストっていうよりもキーボーディストとしてやらなきゃなって思いました。
クリス:アルバムには、カオナシさんが作詞/作曲、ボーカルを務めた「しらす」も入ってますけど、なかなか異彩を放ってますね。これはどういうテーマで?
長谷川:民謡とか童謡の一回で言葉が入ってくる曲に憧れがあったので、子供でもわかるような曲にしたいと思いました。
クリス:しらすが好きなんですか?
長谷川:そんなこともないんですけど、しらすって小さいから一口でいっぱい食べちゃうじゃないですか。これ、しらすは出されたら残す分にはいかないなって思ってたんです。だから、桜海老でもいいんですけどね。

番組恒例★ピンポンボックス
○健康のためにやっていることを教えてください!
尾崎:本当にできてなくて。特に最近は食べすぎて飲みすぎてしまって困ってます。
クリス:コロナ禍はどうしても摂取量が増えて、肉体的アウトプットが足りないという。
尾崎:もう、絶望してます。
クリス:そこはカオナシさんが筋トレでね。
尾崎:僕の分がたぶん、カオナシにいっていると思うんですけど。
クリス:でもライブとかをやると消耗します?
尾崎:そんなこと意外とないんですよね。
クリス:そうなんだ。よくミュージシャンが言いますよ「いやあ、ライブツアーで5キロ痩せた」とか。
尾崎:まったくなかった。自分の曲なのでカロリー、負荷がかからないように無意識のうちに作っちゃっているのかもしれないです。頑張ってはいるんですけど、その分「いいだろう」と思って食べて飲んじゃうし。ツアー中は必ずお弁当が出るんですよ。それもよくないですね。朝昼夜と食べてしまうので。
クリス:出されたものは「食わねば武士の恥」みたいなのがあるわけですね。じゃあ「なにもやっていない」ということで。
尾崎:やってないです

○タイムマシンがあったら行ってみたい場所、時代、会ってみたい人は誰ですか?
長谷川:義務教育前の自分に会いたいです。ジタバタしても陽キャにはなれないので、早めに見限って楽器や勉強に励んだほうがいいって言ってあげたいです。
クリス:でもそうすると、いまのカオナシさんはないかもしれませんよ。
長谷川:いまのバージョンのちょっとアップデートされたものみたいなのが作れたらいいですよね。
クリス:それはアップデートされても、クリープハイプのメンバーで活躍しているんですか?
長谷川:必ずクリープハイプで。
クリス:すばらしい。



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Guest : 吉井和哉


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新曲「〇か×」をもって、吉井和哉が登場!!

クリス:今年は振り返ってみてどうでした?
吉井:老後の1年2年を先にもらった感じですよね。
クリス:なるほど。
吉井:自分の体のこととかやり残しているとか、あと歌うことの発声とかももう1回「本当にこれあってるのかな?」みたいなことを(やっていました)。
クリス:ボイトレをしたんですか?
吉井:新しいトレーナーについたりしています。
クリス:いままでの歌い方というのは負荷をかけていた、というのはありますか?
吉井:やっぱり「力の世代」なので。うさぎ跳び世代じゃないですか、根性とか(笑)。いまはいかに楽に歌うかみたいな時代らしいので。
クリス:わかります。
吉井:つい力が入っちゃうんですよね。
クリス:でもやっぱりロックだと、みんな我流でいきますもんね。当時ボイトレに行くってなったら「なにお前、ロック歌うのにボイストレーニング行ってるのかよ」みたいな時代でした。
吉井:いまだに言われますけどね(笑)。
クリス:いまは喉を定期ケアをしないといけないというか。
吉井:まあ年齢的にもそれはあります。あとは爆音のなかで足元に置いてあるスピーカーを頼りにやっていた世代なので、どうしても聞こえやすい歌い方をしちゃったりとか。
クリス:なるほどね。
吉井:でもまだ、どっちが正解か、〇か×かはわからないです。
クリス:8月には、吉井さんの新レーベル“UTANOVA MUSiC”を設立しましたが、どんな想いで立ち上げたレーベルなんですか?
吉井:コロナ禍で経営難に陥ったライブハウスは多くて、弾き語りってやったことなかったんですけど、こういう時代だしやってみよって思って、いろいろなところをまわったんですけど、配信もいろんなところでみれていいんですけど、匂いや視覚とか、いろいろなことを感じて聴くその“場所”が大事だなって思って、「UTANOVA」って名前にしました。
クリス:NOVAって新しいとかの意味もあります。歌を披露する「場」というか、歌を共有する「場」という意味が込められているということですね。
吉井:そこにちなんでレーベル名も付けました。
クリス:弾き語りライブはどうでした?
吉井:最悪でした!
クリス:なんで?
吉井:いやもう、なんかヤバかったですね。途中で間違えたりして曲とか止まってました。みんながマスクをするのにも慣れてなかった。お客さんシーンとしてるし。
クリス:そうか、逆に観てみたかったですね。
吉井:いやあ、本当に観た方は忘れてほしいです!
クリス:でもみなさん、吉井さんのことを知っている方だから、それもまたファン冥利なんじゃないですか。
吉井:いやいや、後半怒ってたと思いますよ、たぶん。
クリス:それは自分で歌いながら、ギターだとたまにアルペジオが入ったりするけど、コードだけであとは自分の歌というところが重かったのかな。
吉井:人によってはアコースティックギター1本こそが最大のオーケストラだ、なんて格好いいことを言う方もいますけど、全然。なんならアカペラでやったほうがよかったんじゃないかみたいな。
クリス:バンドのありがたみがね。
吉井:そこです! 本当にバンドありがとうって思いました(笑)。
クリス:でも新しい試みは大事じゃないですか? やっぱりこの歳でそういった想いに戻れるって貴重ですよね。
吉井:改めて歌の大切さとか。段々回数もやっていくうちに慣れてもきたので、細々と続けていきたいなと。
クリス:発展途上というか伸びるというのはそういうことですよね。最初からうまくいってたら伸びしろがないということになるので。
吉井:この歳になってそうやってドキドキすることがまだあるというのは、またいいかなと。
クリス:そんな吉井さんの新曲「〇か×」がリリースになりましたが、なんでこのタイトルに?
吉井:まず、自分自身の人生は○か×かってところから始まって、記号なので、全世界の人も読めていいなって思ったし、歌詞にもあるんですけど、考えたら自分の人生は△かもしれないし。じゃあ、今の世界はどうなんだ?とか。いろいろ考えましたね。

クリス:サウンド面では、どんなことを意識しながら制作をしたんですか?
吉井:外部のアレンジャーにお願いをしていて、トオミヨウさんさんにお願いしたんですけど、デモから帰ってきた時に、もうかっこよくて!完成品のこのままで。すごい吉井さんっぽいねって言われるので、逆に引き出してもらった感じです。
クリス:でも、アーティスト性を理解してもらえてるのはいいですね。
吉井:そうですね。仮で「メロン」ってタイトルをつけてたんですけど。
クリス:そうなんですか?よくそこから「〇か×」になりましたね。
吉井:でも、よく考えたら、メロンって丸くて、模様には×もあるんです!
クリス:メロンな好きなんですか?
吉井:アレルギーでダメなんです。。
クリス:▽ ちなみに、最近、「発声が良くなる」、ということで、“お餅”を食べているってホントですか?
吉井:なんか、内臓があったまっていいらしいですよ!

番組恒例★ピンポンボックス
○鍋のこだわりが人一番強いほうである、〇か×か。
吉井:×。
クリス:全然こだわらない?
吉井:あんまり好きじゃないです。
クリス:鍋嫌い!? めずらしいですね。
吉井:まずね、「寒くなってきたから鍋でもしない?」と言われるフレーズがあんまり好きじゃないです。「なんだよ鍋で誘うって」と。しかも「でも」ってつけただろみたいな。鍋に失礼だろうみたいなね。「寿司『でも』食わない?」とかね。
クリス:冬だから鍋という予定調和的なのはイマジネーションがないだろうと。
吉井:あとポン酢があんまり好きじゃないという(笑)。
クリス:俺はつける系の鍋だったらゴマダレ系だな。でも昨日はチゲだったからそのままいろいろ入ってた。ぐつ煮の鍋はどうですか?
吉井:僕の釣り仲間が最近猟にハマってて、免許とったんですよ。鹿とかイノシシとか捕まえてお肉をさばいて送ってくれるんです。さばきたてのアミノ酸たっぷりなやつ。こないだは、うり坊(イノシシの子ども)が獲れたって送っていただいて鍋にして。それはうまかった!
クリス:へー! 野生的ですね。
吉井:いやもう、すごく元気になっちゃいましたね。

○生まれ変わってもまたミュージシャンになりたい?〇か×か。
吉井:どうかなあ。次は飲食店をやってみたいな。
クリス:どんな飲食店?
吉井:鍋。
クリス:全然話が違うじゃねーか!
吉井:まあでも料理も作るの好きなのでいけるんじゃないかと。曲と料理って似てると思うんですよ。
クリス:ミュージシャンで料理うまい人多いですよね。
吉井:僕の周りのLINE仲間、同世代ミュージシャンのメンバーとかもすごく料理をしていて、プロ級の機材をそろえてて「それ店じゃねーか」みたいな。



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