ファーストフルアルバム『エアにに』をリリースした長谷川白紙が初登場！

クリス：お正月はどうでしたか？お餅とか食べましたか？
長谷川：お餅が難しかったですね。レンジでもできると聞いたので、やってみたんですが、何度やってもバケモノみたいになってしまって。
クリス：味はどうなの？
長谷川：味は普通ですね。それが余計むかつきました。
クリス：新年早々、今年注目のアーティストなどに選ばれていましたが、急に脚光が浴びてみてどうですか？
長谷川：本当にありがたいですね。
クリス：音楽家を目指したのはいつ頃なんですか？
長谷川：記憶の始まりがすごい遅くて、中学1年生の冬ぐらいからしか覚えてないんですけど、そのぐらいから曲とかは作ってました。
クリス：一番古い記憶は何なの？
長谷川：自室で音楽を聞いてるんですけど、サカナクションの『シンシロ』ってアルバムを買いに行こうとした記憶が最古ですね。
クリス：ちなみに、どんなアーティストを聞いてるんですか？
長谷川：いろんなジャンルのものを聞こうとはしていて、一つのジャンルを聞き続けるとそっちに偏ってしまうので。なので、トップチャートに上がっている曲や、あとは、自分の趣味で好きなものとか、聞いといた方が良いと言われるものとかをごちゃ混ぜにして聞いています。
クリス：趣味だと何を聞くの？
長谷川：現代ジャズとか、SoundCloudで掘ってみたりですね。
クリス：新しい尖ったものが好きなんですかね。
長谷川：そうですね。
クリス：現役の音大生ですけど、どんな授業を受けてるんですか？
長谷川：いわゆる西洋クラシックの流れにある電子音楽とかを学んでいます。
クリス：そんな長谷川さんのファーストフルアルバムがリリースされました。タイトルは何ですか？
長谷川：『エアにに』です。
クリス：”にに”ってどういうことですか？
長谷川：最初、アルバムを作る上で、本質主義とかが嫌になって、それを複製芸術に当てはめると色々と齟齬が出るんじゃないかなって、そういう周辺情報とか、自分がなりたい偽りの自分とか、そんな情報を見る方が意義があるんじゃないかなって思ったんです。その比喩として、空気という言葉を見ようみたいな感じで”エアに”まで出来たんですけど、それだと啓蒙的すぎるというか、押し付けがましいなと思って、思想的なアルバムがやりたいわけでは無かったので、それで助詞を2つ重ねると、言葉の意味性と造形性が両立できると思ったので”エアにに”なりました。

クリス：アルバムを聞かさせてもらいましたけど、すごい濃密ですよね。「あなただけ」はどんなテーマで書いた曲なんですか？
長谷川：このアルバムの核となる曲だと思っていて、嘘とか演出される自分とかが一様に否定されていく状況に耐えられなくて、そういうものへの反抗として書いた歌詞なんですけど、サウンドも打ち込みのブラス音源を使っていて、打ち込みだからこそできる奏法とかをすることで、嘘とか偽りというものがそれだけの理由で本質と言われるものに負けるとか劣っているということはないだろうと思って、
クリス：嘘や本物の境目は無いんじゃないかってことかな？
長谷川：そうですね。そう思います。

番組恒例★ピンポンボックス
○最近買ったお気に入りのものを教えてください。
長谷川：今日着てるんですけど、めちゃくちゃでかい黒い服を買いました。これはお気に入りですね。
クリス：やっぱり黒い服は好きですか？
長谷川：そうですね。黒か白以外のものは買わないって縛りを2年前から作っていて、最近は色も入れていこうと思ってるんですけど。

○この世で一番嫌いなものは？
長谷川：虫ですかね。
クリス：蝶々もいやなの？
長谷川：めっちゃ嫌です。だって体の八割が羽って怖すぎます。
クリス：動物は大丈夫ですか？
長谷川：動物に関しては感情が無くて、マンタとかクリオネとか海の生物はすごい好きなんですけど。
クリス：なるほど。

クリス：今年の目標ってなんですか？
長谷川：今年は楽器をもっとやってみたくて、弦楽器と管楽器が全く出来ない状況なので、作曲家としてこれはダメだなって思って、楽器の勉強を始めたいと思います。
クリス：弦楽器はやっぱりギターですかね？
長谷川：そうですね。かっこいいですよね。
クリス：管楽器は何をやりたいですか？
長谷川：木管で一番好きなのはオーボエなんですけど、死ぬほど難しいって聞くので、ちょっと微妙だなって思いますね。
クリス：期待してますから、頑張ってください！