2007年09月09日の放送にいらしたゲストの方々です。

Guest : RAUL MIDON


★[Photo GALLERY]ボタンをクリックするとその他の写真が見れます。


多くの音楽ファンを魅了する盲目の天才アーティストが登場!!

クリス:クリス・ペプラーがお届けしている
    J-WAVE サッポロビール・TOKIO HOT 100。
    今日のお客様の登場です。
    J−WAVE内でも大人気で、業界でいうところの
    「バカ鳴り」状態。
    盲目の天才ギタリストのこの方。
    自己紹介お願いします!
ラウル:ラウル・ミドンです。こんにちは。
クリス:はい、ラウルさん、二度目のご登場です。
    この番組には、一昨年の11月に出演してもらったんですが、
    そのときはこのスタジオであまりにもすばらしい演奏をし
    てくれて、私、涙腺が緩んでしまいました。
    そして前作「State of mind」は日本でも大ヒットして、
    来日公演のチケットは即完売。
    それからこのTOKIO HOT 100にも、
    アルバムから同時に4曲もがチャートインしました。
    あの成功で、ラウルさんになにか変化は
    ありましたでしょうか?
ラウル:基本的に変化はないです。
    表面的には、移動するときやプロモーションのときに
    アップグレードされるようになったぐらい。
    飛行機や電車の席がよくなったり、ホテルの部屋がよくな
    ったりはしたけど、精神的な変化はありません。
クリス:楽しみにしていた秋葉原には行きましたか?
ラウル:いいえ、行けてません。
    今回もちょっといけそうもないです。
    秋にツアーで来るときに行けたらいいんですけど。
クリス:ラウルさんは、目の見えないひとよ人用のMP3プレイヤー
    を使っているそうですけど?
ラウル:スイス製のマイルストーンというものなんだけど、
    目の見えない人用の特別なもので、
    操作のすべてをオーディオで指示してくれるんです。
    たとえばビートルズのフォルダには、
    あらかじめ自分の声で「ビートルズ・フォルダ」
    という言葉をサンプリングして録音しておけば、
    声で呼び出せたり。すべての機能やフォルダに特殊な音が
    与えられていて、それで操作ができるんです。
クリス:それはすごいですね。

クリス:今、TOKIO HOT 100には新曲「PICK SOMEBODY UP」
    という曲がエントリーしていますが、
    この曲を作曲しているときに、
    音楽を作る目的や意味を考えさせられたということなんですが。
ラウル:僕が音楽の必要性を考えたときに、
    聴き手を別のところにいざなう、今、ここにいる空間に
    別の心境をもたらすようなこと、ある意味、「逃避」のようなこと
    が、音楽にとって重要なことじゃないかって思ったんです。
    だから食べ物や住居のように、日常的に必要なものなんだ
    ということを痛感しました。

クリス:今回のアルバム、前作ほどギターを弾いてないですよね。
ラウル:そうですね。ファーストアルバムは私のギタープレイを
    フィーチャーしたんですけど、
    今回のアルバムは歌がメインですね。
    もちろん制作面ではいろいろと新しい実験を試みています。
クリス:セカンドアルバムのタイトルは、「A World Within A World」。
    日本語にすると「世界の中の世界」ということなんですが、
    これはどういう意味なんですか?
ラウル:それは十人十色ですということです。
    すべての人間がみな、異なった人生経験をしている中で、
    ユニバーサルな概念、全員が共有する価値観もあるんだけど、
    やっぱり個人として、人の数だけ考えもありますよね。
    そういう意味で、世界の中にも、
    それぞれの小さな世界があるんだ、という意味です。
クリス:今回のアルバムのジャケットはお花畑にラウルが
    立っていて、
    そこに手描きのラジオ塔なんかが書いてあるんだけど、
    それは実体を持たない存在を象徴していたりする?
ラウル:いや、そんなことではなくて、私、小さい頃から
    ラジオが大好きなんです。
    小さい頃からハム(無線)もやっていて、
    11歳ごろには、日本の人とも交信していました。
    ほんとにラジオが大好きで、
    だからジャケットに「ラジオをいれてくれ」って頼んだんです。

クリス:昨年6月、ラウルのプロデューサーだった
    アリフ・マーディンさんがお亡くなりになりました。
    アリフ・マーディンさんは、アレサ・フランクリン、
    ロバート・フラッグ、ビージーズ、ホール&オーツ、
    チャカ・カーン、そしてノラ・ジョーンズらを
    手がけていたプロデューサーで、
    ラウルの作品が遺作となってしまったわけですが、
    今回は、その息子さんのジョー・マーディンさんが
    プロデューサーを務めたんですよね。
    作風に変化は出ましたか?
ラウル:ないです。一作目の「State of Mind」でも、
    お父さんのアリフさんと、息子のジョーさんがいっしょに
    仕事をしていたので、それをみていたから、
    ジョーの仕事の仕方はわかっていましたし、
    アーティスティックな感性も共有しているし、
    信頼関係も築けていたので大丈夫です。
    アリフに会うまではプロデューサーというのはヒットの
    ことばかり考えて、アーティストのことを考えていないと
    思っていて、あんまり信用していなかったんですけど、
    アリフに会ってそれが間違っていることに気づきました。
    アリフというのは成功もつかんでいて、ヒットもたくさん
    生んでいるんだけど、
    常にアーティスト側からプロデュースをしているんです。
    アーティストを守っているというか、そういった信念
    みたいなものが、ジョーにもしっかり受け継がれている
    ので、私の作風は変わってないんです。

スタジオ生ライヴの模様は、番組ページのトップから!

そしてラウル・ミドンさん、11月に再び来日!渋谷AX、恵比寿ガーデンホールでライヴ!
詳しくはオフィシャルサイトでチェック!






Photo Gallery