2006年03月19日の放送にいらしたゲストの方々です。

Guest : ASIAN KUNG-FU GENERATION


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新たなる第一歩を歩みだしたASIAN KUNG-FU GENERATION
凝りに凝ったニューアルバムの深層に迫る!

クリス:今年で結成……もう10周年!ニューアルバムをリリースしたばかりのASIAN KUNG-FU GENERATIONからこの二人が来てくれました。自己紹介お願いします。
後藤:ASIAN KUNG-FU GENERATION、ボーカル・ギターの後藤です。
喜多:ギターの喜多です。よろしくお願いします。
クリス:お願いします。……今、喜多君がリーダーなの?
喜多:そうですね。今、バンドのリーダーをやってます。
クリス:リーダーはどうやって決めたんですか?噂によると「いちばんダメ」だから、もっとしっかりしろってことで決めたそうだけど。
喜多:そうですね。4年ほど前に、移動中のクルマの中で、後藤の方から「今日からリーダーをやってくれ」って言われまして。
後藤:「もう僕はリーダーを辞める!」って言って。
クリス:なんで辞めたくなったんですか?
後藤:バンドの運営とかにエネルギーを注ぐより、音楽に注ぎたかったので、そういうことを喜多君にもう少しやって欲しいなぁって思って。
喜多:まあ、今もなにもやってないんですけど(笑)。
クリス:とりあえず、責任の所在は喜多君にあるということですね。
喜多:はい、ナニかあったら。
クリス:そういうのを業界ではスケープゴードっていうんですよね。ナニか問題が起こったときにやり玉に挙げられるんですよ。大事な役目ですよね。頑張ってください。
喜多:はい。頑張ります。

クリス:そんな喜多君ですが、最近、DJをやってるそうで。
喜多:DJといっても家で一人で盛り上がるのが好きなんですね。
クリス:CDでやってるの?それともアナログでやってるの?
喜多:もう全然、CDJとかじゃなくて、パソコンに入っている音楽を聴いて盛り上がるのが好きなんです。
クリス:自分で踊っちゃったりとかするんですか?
喜多:まあそれに近いような状態で。
クリス:どんな曲を繋いで遊んでいるんですか?
喜多:やっぱりロックが多いんですけど……。
後藤:最近はストーンズでしょ?
喜多:ストーンズが来日するんで、「ストーンズ・ナイト」をウチでやってますね(笑)。
クリス:まさに「ハウス」で、「ストーンズ・ナイト」をやっている。よろしかったら皆さんっていう感じでね。
喜多:はい、ぜひぜひ。
クリス:そんな安易なことをいうと本気で真に受ける人がいますからね(笑)。そっか、ストーンズにハマってるんですか。どの辺りのストーンズなんですか?
喜多:最近、古いアルバムが紙ジャケットで再リリースされているんで、それを集めたりしてますね。

クリス:後藤君の方はというと、アジではなく、ワカサギ釣りにハマっていると。
後藤:そうっすね。一回行っただけなんですけど、すごく面白くて。
クリス:なんで?どこが面白いの?
後藤:多分、釣れたっていうのもあると思うんですけど、意外に簡単だったんですよね。
クリス:ほー、でもそうですよね。釣りって釣れると面白いですもんね。わざわざ行って釣れなかったりすると、「なんでこんなもんが面白いんだよ!」って思いますもんね。ワカサギってそんなに大きくないんでしょ?
後藤:ホントに、このシャープペンシルの半分ぐらいの大きさですね。
クリス:それは普通に竿で釣ってるんですか?
後藤:そうですね。ホントにこの鉛筆みたいな竿で釣ってるんですけど。
クリス:一匹づつ釣ってるの?
後藤:いや、サビキみたいにハリがいっぱいついていて、いい時で一度に三匹ぐらい釣れたりしましたね。
クリス:で、そのワカサギは食べました?
後藤:はい。ホテルに帰って揚げてもらって。美味しかったですね。
クリス:やっぱ自分で釣った獲物は格別ですよね。
後藤:格別ですね。
クリス:あと「ゲゲゲの鬼太郎」にもハマっているとか。
後藤:そうですね。「ゲゲゲの鬼太郎」の中に「ネズミ男の冒険」という本があって、それが凄く内容が辛口で、考えさせられるんですよね。
クリス:さすが水木しげるだなと。
後藤:「重いぞコレは!」って感じで。
クリス:でも後藤君も水木しげるに出てくるような雰囲気持ってますよ。
後藤:やっぱりちょっと親近感がありますね。
クリス:今着ているシャツも横縞で鬼太郎に近いよね。
喜多:近いですね。実写版ですね。前髪も長くなってきてるし。
後藤:たまに立ちますね。ピンと。
喜多:寝癖がね。

クリス:シングルの「ワールドアパート」のアパートって、別に住むアパートじゃなくて、「違う世界」みたいな意味ですよね。
後藤:そうですね。
クリス:この曲、通算3枚目のアルバム「ファンクラブ」に収録されているんですけれども、かなり面白い曲が入ってるよね。この「ワールドアパート」もキャッチーなんだけど、プログレっぽい曲があったり、あと間奏を非常に凝ってたりするじゃない。そういうことも含めて全体的にかなり突っ込んだような感じがするんだけど、過去の2枚と比べてどうでしたか?
後藤:なんていうんですかね。自分達の快楽原則みたいなものに沿いすぎてしまうと、どうしても手癖が出てきてしまうんで。
クリス:手癖っていうと、例えば?
後藤:好きなコードとかあるんですよね。
喜多:前にやった感じみたいなものとか。
後藤:一回組み上がってから、外していく作業っていうか、「ホントにコレでいいの?」って見つめ直す時間がたくさんありました。今までよりも頭も身体も両方たくさん使いましたね。
クリス:頭使うのはわかるけど、身体はどういう風に使ったの?
後藤:ジャムセッションをたくさん重ねて、なんていうんですかね。インプロみたいなことで偶然できたものも信用して拾っていく作業っていうか。だから自分の中には両方すごく使ったイメージがあるんですよ。
クリス:なるほどね。昨年のツアー、ライブの現場で突発的に出てきた音作りも影響しているんですか?
喜多:昨年のツアーでやってきたジャムが今回の曲作りのところどころに生かされていますね。
クリス:歌詞なんですけど、読んでみて断片的というか、ひとつの想いを繋げているというよりコラージュっぽい感じがしたんですけど、そのあたりはどうなんですか?
後藤:どうなんですかね。基本的には叙情詩というもの、自分の中から出てくるものを吐き出すってことをやろうと思ったんですけど、そのへんを全部文章にしてしまうより、断片的なキーワードを並べていく方がイメージに訴えかけたりするときがあるんで、割と意図的に抽象的なものでいくか、ある種、サビでは直接的にいった方がいいのかとかは、考えながらやってたんですけど。
クリス:含みを持たせて相手に預けた方が面白いもんね。そこの部分、「お前が繋げよ」って感じで。
後藤:聴き手が歩み寄ってくれないと、成立しないんですよね、表現って。だからその辺の余地はどうしようかっていつも思いますね。

番組恒例・ピンポンボックス
◎もしも女の子に生まれ変わったらコレだけはしてみたい?
喜多:化粧ですね。
クリス:どのあたり?
喜多:ボクは自分ではあっさり顔だと思うんですよ。
後藤:ナニいってるの?
クリス:いわゆる醤油フェイスだと。
喜多:目はちょっと濃いとかいわれるんですけど。
後藤:ナンプラー顔ですよ。
クリス:いいねそれ。まさにそうだよ。ナンプラー顔。
後藤:醤油だけど魚醤。
クリス:でも化粧は似合いそうな顔だよね。

◎「ファンクラブ」。ズバリ誰のファンですか?
後藤:いっぱいファンになることはありますけど……。
クリス:ファンクラブに入ったことってある?
後藤:入ったことないですね。でも入りたいと思ったのは二つあって。ユニコーンには昔、入りたいと思いましたね。あとオアシスのがあったら入りたいと思いましたね。
クリス:奥田さんとは会ったことあるの?
後藤:奥田さんとは一度対談させていただいて、非常に緊張しました。
クリス:アイドル系はどうですか?
後藤:小学生のことは光ゲンジが好きでしたね。
クリス:ローラスケートやってやろうじゃないかって?
後藤:ローラースケートは買いました。

◎もしタイムマシンがあったらいつの時代のどこに行きたい?
喜多:そうですね、小学校の頃に戻りたいですね。忘れ物とかすごくしてる小学生だったんで、もうちょっとピシッと。学校のロッカーに全部いれて生活していたみたいで、一度、先生と放課後、夜ぐらいまで残って、ロッカーのものをひとつひとつ出して、それをどうするか紙に書かされたことがありますね。
後藤:ダメダメじゃん、お前。
喜多:でも便利ですよ。

◎現実逃避。自分なりの旅の楽しみ、醍醐味は?
後藤:なんでかわからないんですけど、城に吸い込まれるんですよね。城のある地域に旅行に行くとなぜかお城に行きたくなっちゃうんですよ。
クリス:それで入っちゃうの?
後藤:入りますね。散歩してグルグル回って。
クリス:それは国内外どちらも?
後藤:日本のお城は気になりますね。植物も好きなんで、なにが植えられているのかってことも気になっちゃうんですよ。
クリス:今まで、この城は凄かったって城はありますか?
後藤:春にたまたま熊本にツアーで行って熊本城に行ったんですけど、熊本城の桜はすごく奇麗なんですよ。ちょっと感動しましたね。
クリス:城マニアなわけですね。
後藤:もっと知りたいですね、深く。

★ニューアルバム「ファンクラブ」、そして4月25日から始まる全国38本のツアーについての詳しい情報はオフィシャルサイトで。
(5月10、11日、渋谷AXのライブのチケットは、3月26日発売!)



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