STORY
シンガーソングライターの中田裕二さん
++ Introduction ++
※コロナウイルスの感染拡大予防のためリモート出演頂きました。
昨年は4月に「DOUBLE STANDARD」、
11月には「PORTAS」と2枚のアルバムをリリースした中田裕二さん。
コロナ禍により予定されていたツアーやプロモーションは
延期や中止となりましたが、そこで歩みを止めることなく、
その期間中に「PORTAS」の制作に踏み出されました。
自宅でのリモートレコーディングで制作したことから
パーソナルな部分が出て意外にも良かったそうで、
次々と曲を作っていったとか。
また、ステイホーム中は色々な本もたくさん読み、
現在のような状態の時に
人はどういった心持ちであるべきかを学んだそうです。
『人間の歴史の中で疫病を繰り返して来ましたが
いつか終息するので、それまでの心持ちを
僕らみたいな芸術を生業としている者が
皆さんの心を落ち着かせたり、楽しませたり…
今こそアートの力が重要かなというところがありますね』。
++ Until now ++
今年はソロデビューから10年。
その間に自分のスタイルを探し求めて見つけ出せたと話す中田さん。
音楽業界もこの10年でストリーミング配信が増えたことにより
パッと聴けてパッと盛り上がれて、
外の風景や自分の生活の一部にすぐにフィットできるような
機能する音楽に変化して来たと感じているそうです。
音楽のルーツは、小さい頃から家の中で流れていたという
安全地帯とCHAGE and ASKA。
この二組はご自身の音楽スタイルにも影響を与えているとか。
初めてギターを手にしたのは中学1年生の頃で、
同時にMr.ChildrenやCHAGE and ASKAなど
当時、大流行していたような曲を書き始めたそうで、
その頃から歌いたい世界観は変わることなく
現在まで活動を続けているそうです。
++ Right now ++
プライベートでは昨年の夏頃から着物にハマっていて、
きっかけは年齢を重ねるごとに
何を着ても、しっくりいかなかったという悩みから。
その時が夏で友人の呉服屋さんの勧めもあり
浴衣を着てみたら、自分の中で馴染んだそうです。
『すごい季節を感じられるなと。
ちょっと肌寒くなってきたら襦袢を着てみたりとか
いろいろなコントロールができるし、
ブーツにハットに着物とかもやりますし、
洋服より自由だし流行がないから好きに着られるという』。
++ From now on ++
今後10年間は海外を視野に入れて活動をしたいとのこと。
『サブスクリプションとかYouTubeなどのおかげで
海外のお客様がチョロチョロと聴いてくださるようになりまして、
コロナ禍で海外のアーティストの友達が出来たりしたんですよ。
ここから先、その人たちと一緒に楽曲を作ってみようかなとか、
これまで日本人ならではの情緒感がある音楽をやってきたので
新しい形で音楽を作って行きたいなというところです。
コロナの中で夢が生まれてきたというか・・・』。
海外の方と仲良くなった時に日本の文化をアピールできるように
現在は少しずつ英語を勉強して英詞も書いているそうです。
昨年12月にはご自身がプロデュースするブランド、
「PLACE OF PATHOS」を立ち上げられました。
『僕、下町が好きなんですよね。
コロナの影響でいろいろな老舗が大変な状況での中、
少しお手伝いさせていただいていて…
まだあまり知られていない優れた名品がたくさんあるんです。
そういう自分の使いたい、実際に使って満足感が得られる物を
コラボだったり、自分で作ったりして少しずつ紹介できれば
という感じのプロジェクトです』。
最後に中田さんのこれからの活動の目標について伺いました。
『今の難しい状況の中でも
ちゃんと人の心の健康に作用する良質な音楽を
淡々とコツコツと作って皆さんに楽しんでもらうのが
今の自分にできることかなと思っています。
あとは40歳を迎えるのでいろいろ学びをしたいですね』。
ON AIR LIST
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OLD MAN / STELLA DONNELLY
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ゼロ / 中田裕二
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WE WILL MEET AGAIN / BILL EVANS
-
LOTTA LOVE / NICOLETTE LARSON