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STORY

2020.10.31

服飾ジャーナリスト、「AERA STYLE MAGAZINE」エグゼクティブエディター兼ウェブ編集長の山本晃弘さん

++ Introduction ++

2008年に編集長として「AERA STYLE MAGAZINE」を創刊し、
昨年、ご自身の会社「ヤマモトカンパニー」を設立して独立。
現在は「AERA STYLE MAGAZINE」
エグゼクティブエディター兼ウェブ編集長を務めるほか、
雑誌、ウェブ、新聞等でのファッションや腕時計に関する執筆から
広告、動画、カタログ制作、企業ブランディングまで
編集者の枠を超えて幅広く活躍されています。

常に新しい何かを発信してトレンドを生み出すために
山本さんが心がけているのは、
“ファッションをファッションで語らない”ということ。

『いろいろなジャンルの仕事をしているがゆえに、
例えば、ファッションの仕事を頂いた時に
最近の大学の状況について話をしたり…。
勿論、ファッションそのもののトレンドも
キャッチアップして見ていますが、
それではない切り口を提示するのが
私の仕事なんだろうなと思います』。

今はコロナの影響により
ライフスタイルの大きな変化が訪れているので、
今後、ビジネスウェアがどうなって行くかに
注目されているそうです。

先日、2020年の新しいビジネスウェアについて
スタイリストの大草直子さんと対談した際には、
これからはどんなシチュエーションでも
自分の気持ちが上がる仕事着を自分自身で選びましょう!
2020年は「自分ファッション元年」という話があったとか。

そこで山本さんが提言したのは・・・
「2ステップスワード1バック」。

『例えば、男性はビジネスウェアとして
ニットを着ることが無かったのですが、ありですと。
まず2歩前に出てください。
ただし柄物や編み目がはっきりとわかるものは
非常にカジュアルな印象があるので、
細い番手の糸の無地にしてください。
それで一歩下がるとちょうどいいところで落ち着くと
私は提案しています』。

ビジネスウェアは場面によってスーツの色味を変えると
印象が変わるとのこと。

『ネイビーは精悍でスピード感がある色なんですね。
仕事上でそういうことを表現するためには
ネイビーを着た方がいいんですけど…。
仮に私が編集部のスタッフを叱責しなければいけないとか、
クライアント様にお詫びをしなければいけない時には
ネイビーを着ているとキツすぎるので、
優しい印象のグレーを選んだ方がいいとか。
色、形、柄に対する印象みたいなものを
しっかりビジネスでも人間関係でも有効です。
服飾というのは楽しく機能的に使えますよ』。



++ Until now ++

大学を卒業後、婦人画報社に入社し、
学生時代から愛読していた雑誌「メンズクラブ」に配属されたのが
キャリアのスタート。

その後、「ELLE a table」(現エルグルメ)、「GQ JAPAN」、
「AERA STYLE MAGAZINE」といった雑誌を創刊してきましたが 、
常に心がけてきたのは“ほかにないものを作る”ということ。

『“〇〇みたいな雑誌”を作らなかったから
今でも続いてきたんと思うんですね。
どういう人に何を読んで欲しいのかを考えた上で、
読者のためにはどういったビジュアル、写真、原稿が
フレンドリーなのかということを考えていく。
最初にコンセプトありきですね』。

その後、ファッション畑を離れて
ニュースを扱う朝日新聞出版への移籍したことについて・・・

『働き方、生き方、ニュース、経済、社会などと共に
ファッションはあるべきだと思っていまし、
朝日新聞グループにはある種の信頼性があると思いましたので
そういったところでファッションの発信をしていくと
また違う伝わり方をするのかなと思ってトライしたわけですね』。

55歳で独立したきっかけ、決断について山本さんは・・・

『55歳くらいで独立したいとはずっと考えていたんですよ。
人にインタビューしたりコンテンツを作ったりという
編集者の仕事を長く続けていきたいと思った時に
定年退職までシニア雇用で働いたとして、
その後フリーランスで仕事ができるかなと。
編集長をやっていましたみたいなお爺さんを
誰も使ってくれないだろうなと思ったりしましたし、
その歳になっても新しいことをやりたいという思いがあったので、
自分の滑走路を3〜4年で作って60歳なった頃には
「あのオジさんはこういう仕事ができる人なんだ」っていうことを
思ってもらえる様にと思って。
で、ちょうどその時に本の調子が良かったので
ずっと一緒にやってきた副編集長に椅子を譲って
独立することにしました』。

++ Right now ++

山本さんの趣味はサーフィン。

30歳過ぎの頃にプロレスラーの三沢光晴さんが
新団体を設立する時期にインタビューした際に聞いた
「やりたいことがあったらやるべきだよ」という言葉が胸に刺さり、
サーフィンのカルチャースクールに参加したとか。

『若者に混ざってスクールに入った時に
若いサーファーたちの感性のシンプルさに打たれたんですよね。
ずっと波と天気の話をしているんですよ。
私も週末だけでいいからそうなりたいなと思って始めて、
内面的に変わりましたね。
気持ち的に自分の戻るべきところがあって、
自分自身はハイパーな人間ではないということを
しっかりともう一回確認できる時間でしたね』。



++ From now on ++

紙媒体は無くなるのではと言われている昨今、
今後のネットメディアとの共存について山本さんは・・・

『ウェブはコンテンツを見た後に
どういう行動をするのかまで考えなければいけない。
読者についてデータで分かるので、
行動を促すためには有効なツールだと思います。
一方で紙の役割はある種の豊かな時間を体感できる。
紙の雑誌や新聞を読むことの豊さってあると思うんですね。
もしかしたらこれからの時代は一冊1万円でも良くて、
そういうものがテーブルマガジンとして置かれていて
それを見る時だけ自分はリラックスして
素敵な時間になれるっていう風な役割を
雑誌は持って行くんだろうなという風に思います』。

服に関する知識、ファッションを選択する力などを育てる「服育」。
相手に自分の内側を伝えるツールとして
洋服はすごく有効的だと語る山本さん。

男性のビジネスウェアはジャストサイズが重要で、
立ち上がった時にジャケットのボタンを閉めると
小さい場合は横にシワができ、
大きいと生地が余るので縦にシワができるとのこと。

パンツの裾は膝から靴にかけてクリースと呼ばれる
前の折り目が長い場合はよれてしまう方が多いので、
ピッタリ靴の甲にパンツの裾がかかるくらいが正しい長さとか。

きっちりした着こなしをすると
相手にどう見られるかも変わりますが、
自分自身に自信が出るのが一番大きいというお話でした。

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  • STYLE / TAYLOR SWIFT
  • SUIT & TIE / JUSTIN TIMBERLAKE
  • DIDN'T IT RAIN / MAHALIA JACKSON
  • SWEET LOVE / ANITA BAKER

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