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STORY

2020.09.05

快適生活研究家の田中ケンさん

++ Introduction ++

※コロナウイルスの感染拡大予防のためリモート出演頂きました。

アウトドア関連の仕事をする中で実際にいろいろなシーンに出かけて、
そこで経験したことを日常生活に取り入れれば快適になるのでは
ということをコンセプトに、「快適生活研究家」と名乗っている田中さん。

『アウトドアはどこかで不便を楽しむ部分があって
予期しないところでいろいろな条件が変わってきますので、
その不便さを補う工夫ができるようになって行くと
心の余裕を持てますし、精神的にラクになるのではと思っています』。

30年以上、アウトドアを楽しんでいるケンさんによれば
ここ10年ほどはアウトドア、キャンピングの第2期ブームで、
きっかけの一つは野外フェスの流行でテントを購入する人が増えて、
フェスの時だけ使用するのはもったいないという理由から
キャンプを始めた人たちが出てきたということです。

さらに、他の理由としては・・・

『最近は災害が多いじゃないですか。
そうなるとアウトドアや自然に目が向くということを感じますよね。
災害が起きて自分でどうにかして生きなければならないという時に
テントなどアウトドアの道具を持っていると3日間は生きられる。
それと共に今はオシャレなアウトドアギアが増えていて、
単純にサバイバル的というよりもっと気軽に手軽になったことで
アウトドアの人気がどんどん広がって行ったんじゃないかなと思います』。

また、コロナ禍で生まれた言葉が、お家キャンプ、べランピング。

『ドアを開ければアウトドアですから…
朝起きてベランダでコーヒーを飲むのもアウトドアだと思っています。
外に出るとリフレッシュしますし、涼しくなった夕方などに表に出て
アルコールを飲んでみるのも楽しいんじゃないかなと思います』。



++ Until now ++

お父さまがドイツ系だったことあり、
子供の頃はキャンプ場のコテージに泊まって一緒にBBQをしたり
山に連れて行ってもらってアウトドアを楽しんでいたということですが、
モデルの仕事を始めてからはバブル期も影響して
アーバンできらびやかな世界に身を置いて過ごしていたとか。
そんなケンさんがアウトドアに惹かれるきっかけになったのが
24歳の頃、モデルの先輩からのお誘いでした。

『山中湖のマラソン大会に出場するということで、
宿泊するキャンプ場に着いたら僕は何も出来ないですよ。
先輩が作ってくれたコーヒーを飲んでいる間に
テントの設営などを全てやってくれて・・・
その後に車のルーフトップからカナディアン・カヌーを降ろして
山中湖に颯爽と出て行ったんですよ。
悔しいけどその姿がすごく格好良くて…
“俺はこれになる!”と思ってハマって行きました』。

そこからアウトドアにハマっていった田中さんは
「レイド・ゴロワーズ」や「ボーダー・トゥ・ボーダー」といった
過酷なアドベンチャーレースにチャレンジするようになり、
中でも「レイド・ゴロワーズ」は田中さんの人生を変えたレースに。

『怖いものが一切無くなりましたね。
レース3日目が僕の息子の1歳の誕生日だったんですけど、
その時、本当に辛くて辛くて仕方無くて…
ある山の頂上でフランス人のチームと一緒になったんですね、偶然。
辛そうな顔をしていたら“どうしたんだ?”と聞かれて、
“今日は息子の1歳の誕生日なんだ“と言ったら
みんなが山の上から息子の名前を叫んでくれて僕は大泣きしましたが、
その時に辛いということが怖くなくなりましたね』。

++ Right now ++

現在のアウトドアシーンで流行しているのは男性のソロキャンプで、
中でも現地で入手した自然物を使って必要最低限の道具だけで
キャンプを楽しむ「ブッシュクラフト」が人気になっているとのこと。
ギアやグッズが充実している今だからこそ、
自然との駆け引きを楽しむ真逆の流れも出てきているそうです。

アウトドアの大きな楽しみの一つである「キャンプ飯」について
ケンさんは・・・

『飯ごうのような「メスティン」という調理器具が流行っています。
ご飯も炊けるし料理もできるし…
僕も最近は午前中に少し時間が空くと東京の山に登って行って
最高のランチを食べようみたいなことをやっていますね』。

そんな中、おススメのスポットは奥多摩の御岳山。

『女房と二人で朝早く起きて車で近くまで行って、
1時間半くらい山を登って頂上で最高の景色を見ながら
ブランチを食べて降りて帰ると午後から仕事できますからね。
御岳山には1周2時間くらいで回れる「ロックガーデン」という
すごくキレイな最高のトレイルもあってお薦めです。
ぜひぜひ、行ってみて下さい』。



++ From now on ++

ギアの進化により快適になって行くからこそ大切なのは原点。

『アウトドアの楽しみの原点は”食・住・遊“で、
美味しいご飯を食べて、快適な居住空間で過ごして、遊ぶという
この3つができると立派なアウトドアマンだと思います。
これまでは食と住の部分がかなり強かったのですが、
今はみんなの目が自然と遊ぶことに移って来ているんじゃないかと。
単純にキャンプをして
美味しいご飯を作ってお酒を飲んでというところから
もっと自然を感じたいと思う人が増えてきているような気がするんですね。
トレッキングに行ったり
カヌーに乗ったりクライミングや釣りをしてみたり…
いろいろなアウトドアの遊びに少し目が行っているなと感じていて、
とても良いことだと思うんですね』。

アウトドア、キャンプ歴30年のケンさんでも未だに
新しいアクティビティに出会って楽しんでいるとか。

『先日は奥多摩の多摩川でリバーボードというのをやりましたよ。
ウエットスーツとライフジャケットを着て
ヘルメットを被って、足にフィンを着けて
ブギーボードみたいな乗り物で川の激流を下って行くんですよ。
これまではカヌーが一番喫水線に近い遊びだと思っていましたけど、
リバーボードは川の水面と同じところに顔がありますから、
その迫力たるやすごかったですよ。
本当に自然と遊んでほしいと思います』。

ここ20年ほど継続しているのが清掃活動で、
東京の八王子から大阪の箕輪までまたがる日本最長の自然歩道、
「東海自然歩道」をゴミ拾いしながら繋げていて、
現在、静岡まで行ったとのこと。

『僕たちの活動に参加してくれる子供たちはゴミを拾う理由を分からずに
やっているんですけど、子供たちがゴミを拾うことを覚えれば、
多分彼らはゴミを捨てなくなるでしょうし。
今すぐに自然環境が変わるとは思わないですけど、
次やその次の世代に少しでも何かが変わるきっかけになれば
良いなと思ってやらせていただいていますね』。

自転車とランとカヌーで800キロを4日間で走破する
アメリカのアドベンチャーレース「ボーダー・トゥ・ボーダー」に
息子さんと2人で出場して、
奥さまと娘さんにサポートしてもらうことが今の夢。
3年以内には実現したいと思っているそうです。

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  • FREE / DONAVON FRANKENREITER
  • ROLLERSKATE / KEVIN KRAUTER
  • HAVE A NICE DAY / BON JOVI
  • SWEET CHILD O’MINE / SHERYL CROW

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