J-WAVE 81.3 FM
SATURDAY 21:00 - 21:54

STORY

2020.06.06

日本茶ソムリエの和多田喜さん

++ Introduction ++

※コロナウイルスの感染拡大予防のためリモート出演頂きました。

『お茶はとても身近な存在ですが、
他方できっちりと知る機会が無いので
その魅力、面白さ、美味しさを少しでも分かりやすく伝えたい
という思いがお店の最初からのコンセプトとしてあって、
いろいろな方法で説明しているという感じですね。
お茶は産地や品種によって特徴は違いますし、
農家さんが作った荒茶は仕上げをする人によって
違ったお茶になります。
乾燥の度合いや選別の仕方、形状を切断して
細かくして淹れやすくするなど
お茶っ葉の仕上げはお茶屋さんによって
いろいろな方法や特徴があります』。

お茶を美味しく淹れる方法について、和多田さんは・・・

『一番のポイントはお茶を淹れる時に味見をすることです。
急須から湯呑にお茶を直接入れるのではなくて、
セカンドポットに一回受けて味見をして欲しいですね。
その時に濃いと思ったら
薄めて、薄いと思ったら急須に戻してください。
お茶は簡単にトライ&エラーができるので
味見して調整すれば必ず美味しく淹れられるんですよ。
温度帯も美味しさで、極論を言えば熱すぎたら氷を一個入れたり、
ぬるいと思えば電子レンジでちょっと温めてあげてください。
手を加えてあげることによって美味しいお茶ができてきますから
急須の中でできたものを飲まなければ
という考えを辞めて欲しいですね』。



++ Until now ++

子供の頃から好きだったのは紅茶で、日本茶には興味が無かったとか。

『大学生の時にシングル・オリジンの日本茶を飲む機会があって
こんなに美味しいものだと初めて気付いて
概念がガラっと変わりました。
当時はシングル・オリジンのお茶があまり存在していない感じで、
それを知らなかった自分が恥ずかしくなって、
その時の経験から日本茶が好きになりました。

「茶茶の間」をオープンした15年前と比べると
若い人の日本茶に対するイメージが全然違うんですよね。
以前は水と同じで
いつでも家庭にあって“ただ”で飲めるものでしたが、
今は家に急須も茶葉も無いので
日本茶を淹れることは非日常的で
ペットボトルもあるので純粋に茶葉を使って急須で淹れることは
ほぼ全ての方にとって手間が楽しいんですよね』。

++ Right now ++

新茶が美味しいこの時期のおススメは・・・

『茶茶の間には「青い鳥」というお茶がありまして、
「蒼風」という品種を使っているのですがとてもフルーティーで
マスカットやメロンを感じさせる香りです。
これとメロンを合わせると美味しいですね。
基本的には似たような香りを合わせるのが簡単でお薦めです』。



++ From now on ++

「茶茶の間」のオープンから15年。
今、未来が拓けて面白い時を迎えていると感じている
和多田さんが考えているこれからの日本茶とは・・・

『お茶は楽しいものという風になって行って欲しいと思います。
茶道や煎茶道など文化としての造詣の深さもありますし、
急須一つあれば自分で簡単に作り出せる面白い世界もあって
繊細で微細な味の違いによって心情まで表すことができるので、
お茶はアートで自己表現できて、結果がすぐに出るんですよ。
ですからお茶を淹れる楽しさや表現する喜びを
世界の人にもっと気付いてもらえたらいいと思います』。

和多田の最新刊となる
『日本茶ソムリエ・和多田喜の今日からお茶をおいしく楽しむ本』も
ぜひ、ご覧になってください。

ON AIR LIST

  • ALL I NEED / JACOB COLLIER
  • THE FACE I LOVE / ASTRUD GILBERTO
  • DUBUQUE / GEORGE WINSTON
  • LOVIN’YOU IS EASY / SARAH McLACHLAN

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