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STORY

2020.05.16

精神科医の星野概念さん

++ Introduction ++

※新型コロナウイルスの感染拡大予防のためリモート出演頂きました。

大学病院に勤務して外来診療や入院患者との面談から訪問診療まで
多岐にわたって業務されている星野さんの現状は・・・

『僕は精神科医なので心のケアという意味から
患者さんは呼吸をするのも辛い状況だったりもするので、
本人と話をするより気にしなければいけないのは
ご家族や治療に当たっている医療者の支援だと思っています。
例えば、直接的な処置をしている看護師さんが感染してしまうかも…
そういう方々の不安や悩みなどを病院で話し合っています』。

今、精神的な面から心がけるべきこと。

『メディアやSNSなどで新型コロナウイルスの情報を追っていると
不安や怒りが溢れる場所に触れ続けることになって、
自分も煽られて悪循環になる可能性もあると思います。
もちろん、情報はしっかり収集していく必要があると思いますが、
コロナウイルスのことを考える時間と考えない時間をはっきり分けて、
考えない時間は家の中で何か楽しいことはないのかな?とか、
今の状態が終息に向かった時に自分の為になるようなことを
少しやってみようかなとか…
そういうことを考えられたらいいのかなと思います』。



++ Until now ++

精神科医の業務と並行して、□□□のサポートギタリストとしても活動。

『大学の医学部に入って高校時代にやっていた音楽活動を再開して
在学中からライブハウスで演奏したりCDを出したりしたことで
音楽を生業にするというよく分からない自信が出てきて…
医師免許は一応取るけど結局は音楽で売れるから医者はできないだろうと。
その一方で本が好きで記憶のメカニズムに関する「海馬」という本を
たまたま手に取って読んでみたらすごく面白くて、
こういう分野を扱っている医師は精神科だったんですよね。

医師免許を取得した後も暫くは音楽活動をしていましたが
結局はバンドが解散して
夢が破れた状態になった時には30歳を超えていたとか。

『病院で働き始めたんですね。
そうするとバンドの時に中々上手く行かない挫折感とか、
自分の夢を叶えたいと思って試行錯誤していた時期のモヤモヤ感が
精神科の診療に役立ちました。
目の前にいるお悩みを抱えた人の話が何となく分かると感じられて、
そこから精神医療はとても遣り甲斐があると思うようになりました』。

日々、患者さんに接する一方で
ご自身の悩みを解消する方法について・・・

『今はこの世情で中々難しいですが…
馴染みのバーや気の合う店主がいる居酒屋に行って
日本酒や発酵食品の話をすることが色々なしがらみを忘れさせてくれる
癒やし方だというのを発見しました。
あとは自分の頭を整理するために何を考えているかを紙に書く
というのもお薦めです』。

++ Right now ++

数年前、日本酒に魅了されて発酵に興味をもったことで
書籍を読んだり酒蔵に足を運ぶようになったという星野さん。

『発酵と腐敗は同じ微生物の働きによる現象で、
人に有用かどうかということだと思いますが、
微生物の現象であるところに僕は魅力を感じています。
僕が尊敬している杜氏の石川達也さんが言っていたのですが、
酒造りの主役は杜氏や蔵人ではなくて微生物で
発酵に携わる職人は微生物が気持ちよく活動できる環境を整えて
違う方向に行きそうになったら掻き混ぜてその場所を見守るだけ。
それは精神医療と重なると思ったんですね。
悩んでいたり心がきつくなっている人が良くなっていく過程は
究極はその人でないとできないというか。
その人の自然治癒力や自助機能が働かないと良くなって行かないし、
その過程を僕らは見守って伴走していくことしかできないと感じました。
辛くなりすぎた時に道筋を整えるくらいしか役目はないと思っていた時に
杜氏の言葉を聞いたので、すごく重なる部分があると思いました』。



++ From now on ++

今年4月、いとうせいこうさんとの共著『自由というサプリ』を出版。

『2018年に、いとうせいこうさんと
『ラブという薬』という本を出版していて、
精神医療やSNSなどいろいろなことをざっくばらんに話した
対談の内容が収録されていますが、
その本の発売記念イベントを出版から10ヶ月後にやったんですよ。
多くの人が来てくれて悩み相談に僕らも悩み続けるという緩い内容で、
居心地がいいということから定期的なイベントになって、
最後はフェスみたいな感じにしようと8時間のイベントになりました。
折角だからそれを本にしようということになりました。

今後のビジョンについて星野さんは・・・

『精神科医としてやるべきことは決まっています。
目の前の人に愚直にしっかりと向き合って一緒に居続けて、
どうにか辛さが軽くならないかを諦めずに続けることです。
そんな中で余裕が無くなりがちな時勢だと思いますが、
なるべく余裕を持てるような過ごし方を自分でもしたいですし
そういう発信の形を作って行きたいと思います。
その表現方法を工夫することを常に忘れずにいたいです』。

ON AIR LIST

  • MOMENTUM / AIMEE MANN
  • LONELY / DIPLO JONAS BROTHERS
  • 楽しい夜更かし / 大瀧詠一
  • I’M NOT THE ONLY ONE / SAM SMITH

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