STORY
ヴァイオリニスト/作曲家/プロデューサーのNAOTOさん
++ Introduction ++
超絶技巧でお馴染みのNAOTOさん。
ですが、実はテンポの速い曲よりバラードを演奏するほうが難しいとのこと。
『同じ動作を繰り返して指を速く動かすためには
指の力を入れる配分を徐々に少なくすることが必要で、
それに右手の弓のタイミングがどのように合うかさえ掴めば
逆に力が抜けているので演奏は凄い楽なんですよね。
実はゆっくりと綺麗に弾くほうが難しかったりしますよ』。
子供の頃、普通にヴァイオリンの練習をするのが辛いと感じた時に
漫画を読んだりテレビやラジオの音をイヤフォンで聴いたりと
“ながら練習”をしていたそうで、寝転がっても音量を下げずに
演奏できる、という特技もその頃に練習して体得したそう。
『ポルノグラフィティのサポートを長い間やらせていただいていて、
そのライヴで寝転んで弾いたら体勢が低すぎて会場のモニターに
映らなくなってしまって…。
ソロはあと2小節だけだったので立ち上がる時間は無いので
首だけでブリッジしたら映って、お客さんも沸いたんです。
するとギターの新藤くんから“明日もあれでお願いします”と言われて、
彼の言葉が無かったらこんなに長くは続いてはなかったです』。
++ Until now ++
ヴァイオリンを始めたのは3歳の時。クラシック漬けの日々を送る中、
ポップスに触れる唯一の機会はテレビ番組の「ザ・ベストテン」。
初めて人前で音楽を披露したのはヴァイオリンではなく、
カラオケで歌った沢田研二さんの「勝手にしやがれ」。
クラシック以外の曲をヴァイオリンで演奏するようになったのは
18〜19歳の頃で…
『当時、インストゥルメンタルのバンドで初めて紅白歌合戦に出演した
G-クレフと葉加瀬太郎さんがいたクライズラー&カンパニーという
2つのバンドが芸大にあって、僕はG-クレフのコピーバンドに誘われて。
実際に演奏してみたらクラシックとは全く違っていて
譜面通りに弾けていても全然格好良くないと思いました。
これは何かを習得しないとできないジャンルだと感じて興味が移りました。
ジャンルに捕われず自分にしかできないことをよりポップな方向で、
今を生きているのだからクラシックではなくて今の音楽を演奏して、
それを聴きにきてほしいというのが一番でした』。
++ Right now ++
大のカレー好きで今は年間に約280回ペースで
400種類ほどのカレーを食しているというNAOTOさんは
「日本スープカレー協会」の広報宣伝担当理事を務めています。
『1970年代の初め頃に札幌の「こうひいはうす」と「アジャンタ」が
「薬膳カリィ」を出したのがスープカレーの元と言われていて、
「スープカレー」という名称を最初に使ったのは今も下北沢にある
「マジックスパイス」です。
基本はチキンレッグで出汁を取っている店が多いですが、
今は魚介や豚骨といったラーメンのスープ的な考え方もあるし、
洋食屋のフォンドボーからアプローチしている店もあります。
それぞれカラーやタイプが違うのでお薦め店を聞かれても困りますが、
下北沢「マジックスパイス」と早稲田「東京らっきょブラザーズ」かな』。
++ From now on ++
今年デビュー15周年を迎えて・・・
『いつかは日本武道館でライヴを開催したいと思っています。
ヴァイオリンはクラシックの楽器というイメージがありますが、
いろいろできるということをもっと多くの人に知ってもらいたい、という
初心を変えずにチャレンジしないと駄目ですし、
きっちりとやり切ることが大事だと思います』。
NAOTO 15th Anniversary Live ? The New Black ?
4月4日(土) 東京国際フォーラム ホールC
4月18日(土) NHK 大阪ホール
『こんなに汗をかいて動き回ってヴァイオリンを弾いている人は
多分いないと思うので観て欲しいです。
今回は15周年ということでNAOTOは15年の間に何を演ってきたのかを
分かってもらえるような内容にしようと思っています』。
ON AIR LIST
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STUPID LOVE / LADY GAGA
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GET WILD (LIVE) / NAOTO
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MAKE A CHANGE / NAOTO
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COS I LOVE YOU / TOM MISCH